ベンチャーコンサルの特徴は?メリデメ、向き不向きなどの疑問を解消
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「ベンチャーコンサルってどんな特徴があるの?」
「ベンチャーコンサルに入社するメリットってなに?」
コンサルファームについて調べていくと、大手だけではなくベンチャーのコンサルにも興味がわいてきますよね。ベンチャーコンサルと大手コンサル、自分にはどちらが合ってるのだろうと悩む方も多いと思います。
実はベンチャーコンサルには大手コンサル企業と違った魅力やベンチャーコンサルならではのメリットも存在します。
例えば、ベンチャーコンサルは早い時期から任される裁量が多くなったり、経営陣とも距離が近いことが多く会社の成長も感じやすいなどの魅力やメリットがあります。
一方で、裁量が多い分仕事量が多くなりがち、など理解しておかないといけない面もあります。
ベンチャーコンサルに少しでも興味があるのであればその特徴を把握しておくべきです。なぜなら、想像していた仕事内容・働き方と異なりミスマッチが起きやすいからです。事前に情報収集を行い自分に合っているかどうか見極めることが欠かせません。
そこで本記事ではこれらの疑問を解消できるように
■ベンチャーコンサルの特徴(大手と比較した特徴)
■ベンチャーコンサルのメリット・デメリット
■ベンチャーコンサルに向いている人・向いていない人
といった内容について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ベンチャーコンサルについて理解が深まるはずです。ぜひ、最後まで読んでお役立てください。
1.ベンチャーコンサルと大手コンサル企業の違いとは
まずは、ベンチャーコンサルの特徴を大手コンサル企業と比較しながら説明します。ベンチャーコンサルの特徴として、以下の5つの特徴が挙げられます。
1-1.ベンチャーコンサルの特徴
①1人で対応する案件が多い
プロジェクトのスタートからクローズまで1人で対応する案件が多いです。
自身がメインコンサルタントとなりプロジェクトをリードしていきます。基本的には自分の判断で仮説の構築・検証作業を進め、顧客の課題解決に向けて伴走します。
もちろん、上司のサポートなどはありますが、自分で考えて動かなくてはなりません。
その分、早い段階で成長が実感でき、コンサルタントとしてのさまざまなスキルが身に付くでしょう。
②付き合いのある企業やエージェント経由、コンサルファームの下請け案件も多い
企業としての知名度が高くない分、クライアントから名指しで仕事をもらうケースは多くないです。
主には別の仕事がきっかけで付き合いのある企業から依頼を受けるケースや、コンサル案件を取り扱うエージェント経由などの依頼が多いです。また大手から独立したベンチャーコンサルなどは、繋がりのある独立元の大手コンサルファームから依頼がくることがあります。
※エージェント会社とは、クライアント企業から様々なテーマの案件を獲得してそれをコンサルタントに紹介する事業・サービスを行う会社のことです。
③中小企業の案件が相対的に多い
信用と実績を大事にする大企業から、ベンチャーコンサルに案件がポンポンと舞い込んでくるケースは少なく、相対的に中小企業の案件が多くなります。中小企業がクライアントの場合、カウンターが経営者というケースも多く、経営者と直接会話してプロジェクトを進めていきます。経営者の視点で経営課題に取り組めることが特徴です。
ただ直接でなくとも他のコンサル経由やエージェント経由で、2次請け3次請けの形で請ける場合は大企業の案件も多くなってきます。
④経験者採用・中途採用が多い
1人で担当する案件も多いため、メンバーの中でコンサル経験者の割合が高いです。ベンチャーコンサルは少数精鋭で事業を推進していることも多く、1人1人が即戦力であることが求められます。
ただし、メーカーやIT企業などの事業会社を経験した方も多く、社会人としての経験や業界知識を活かしてコンサルに挑戦する方も少なくありません。ベンチャーコンサルに新卒で入社することもありますが稀なケースでしょう。
⑤社内では現場のメンバーだけでなく、経営陣とも距離が近いことが多い
会社の規模も小規模でメンバーも多くないため、会社の中核として働けます。経営陣との距離も近いことが多く、自身の行動がダイレクトに会社に還元されます。
経営陣と意見のやりとりをする中で、自分が考えもしなかった知識を得て視野が広がったり、意思決定の観点を身につけられたり、成長が感じられやすいのも特徴です。
1-2.大手コンサルの特徴
大手コンサルの特徴として以下の5つが挙げられます。
①チームで動くことが多い
大手コンサルは動員できるメンバーも多く、1つの案件を複数人で対応することを基本としています。大規模なプロジェクトにもなると十数人で進めていくこともあります。
具体的なイメージをお伝えすると、マネージャークラスがプロジェクトの主な推進全体管理・主幹を担い、シニアコンサルタント・コンサルタントがプロジェクトの各パーツをリードしていくようなイメージです。その下にアナリストと言われて、新卒など一番ジュニアなメンバーがアサインされることもあり、その場合は主に調査などプロジェクトの一部のタスクを担う形になります。
②案件獲得の手法が豊富
豊富なノウハウや人員を武器に、様々な手法を組み合わせながら継続的に案件を獲得しています。例えば、
・コンペ案件への参加
・メディアや書籍販売を通じた認知向上からの問合せ獲得
・過去依頼があったクライアントへのアプローチ
など、さまざまな手段を用いて案件獲得を狙います。大手コンサルになるほど、営業コンペや既存のクライアントへのアプローチの割合が高まり、その中で成果を出していけば信頼に繋がり、指名で依頼がくることも少なくありません。
③大企業の案件が多い
大手コンサルはその知名度や信用・これまでの実績から大手有名企業からの案件が多いです。
大手コンサルではこれまでに扱った案件数も多く、他社で似たような事例を扱った経験があり幅広い課題に対して解決策が提供できます。
また、大手有名企業では外部コンサル会社に依頼する中で、より実績と信頼が重視されます。そのため、多少費用がかかっても実績があり信用のおける大手コンサルに依頼をすることも多いです。
④新卒採用も中途採用も多い
大手コンサルは社内教育も充実しているため、新卒で入社する方も多数います。
チームで働くことが多いため、まずは見習いという立場でプロジェクトに関わり経験を積むことができます。
また、課題に向けてプロジェクトを進行するサイクルの中で成果を出すための汎用的なスキルが身に付き、若い段階で高い能力・スキルを身につけることが可能です。
一方で、新卒で有名なコンサルティング会社に入るためのハードルは高く、論理的思考力を持ちつつ、しっかりとした入社試験対策を行わないと、簡単には入社できないのが実状です。
⑤上司や同僚など現場のメンバーが中心
大企業では、そもそもの社員数が多く、普段のコミュニケーションは上司や同僚など現場のメンバーが中心です。比較的若い世代が多いため、チームメンバーの活躍に刺激を受けたり、切磋琢磨しお互いに成長し合うこともできます。
一方で社長や役員などの経営層との距離が遠く、直接意見を述べる機会が限られます。一般社員からすると、経営陣がどのような仕事をしているのかが見えにくいです。
~コラム~
大手コンサルから独立した人が立ち上げた会社コンサルティング会社も多い大手コンサルティング会社の経験や人脈を活かして、個人で独立してコンサルティング会社を立ち上げるケースもあります。具体的には社長がベイカレント・コンサルティング出身である「ノースサンド社」や、社長がアクセンチュア出身である「イグニッションポイント社」などがあります。
独立元となった企業の文化が残っているケースもあるので、そういった視点で企業を見てみるのも面白いかもしれません。
ここまでの話でベンチャーコンサルと大手コンサルの特徴の違いがご理解いただけたかと思います。では、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。
次章ではベンチャーコンサルと大手コンサルのメリット・デメリットを解説していきます。
2.ベンチャーコンサルと大手コンサルのメリット・デメリット
2-1.ベンチャーコンサルのメリット・デメリット
ベンチャーコンサルのメリット・デメリットは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)メリット
①個人の裁量が大きい
大手コンサルと違って1人でプロジェクトに対応することが多いため、自分の判断でプロジェクトの方向性を決めることができます。また、自分の担当者範囲がそのまま成果に繋がるので貢献度の実感を得やすいこともメリットです。
裁量が大きい分、責任は増しますが、自身で考えて変えていける範囲が広いため、幅広い業務経験・知識を得てコンサルタントとして成長できる可能性は高いです。
②エージェント会社経由からも得ているので幅広い案件から選択しやすい
近年ではエージェント会社による案件紹介サービスが普及し、比較的案件を獲得しやすくなっている現状があります。そのため、「戦略系」「IT系」「人事系」など多種多様な案件の中から自分に合った案件を選択できます。
③中小企業の案件が相対的に多く、経営層とコミュニケーションすることが多い
経営層に近い方とコミュニケーションすることで経営者の視点で事業を考えるクセが身に付きます。ベンチャーコンサルはその会社規模から中小企業の案件が相対的に多いため、経営に近い位置のクライアントとコミュニケーションすることが多くなります。
その相談内容は多岐に渡り、営業面の話から事業承継、金融機関との付き合い方などあらゆる経営課題に取り組みながら、中長期的なスパンでフォローしていく力が身に付きます。
④自社の経営や営業方針に携われる可能性は高い
若いうちから自社の経営や営業方針に携われる可能性が高いこともメリットのひとつです。経営層やメンバーも含めて少数であることも珍しくなく、自分の意見がダイレクトに会社に伝わります。そのため、会社の経営に携わっていく意識も向上し、各所のおいて判断や行動のスピードを高めようという意識も上がります。会社を大きくしていくことを実感できることも大きなメリットといえます。
⑤大手と比較して採用のハードルはやや低め
大手コンサルと比較して採用のハードルはやや低めであることが多いです。そのため、コンサルタントには興味があるけれど大手コンサルに入社できる経歴や自信がない人はトライしてみると良いでしょう。
ただし、コンサルティング会社である以上、入社することも入社後の仕事内容も簡単ではなく、ある程度のやる気、覚悟は必要です。
(2)デメリット
①会社の知名度が低い
コンサル会社は大手コンサルのインパクトが強く、中小・ベンチャーコンサルは知名度が低い傾向が強いです。大手コンサルには安心して仕事を依頼することができますが、知名度のないベンチャーコンサルは信頼を獲得するステップから始める必要があります。
そのため、企業から直接案件を獲得することに時間がかかることもあり、営業活動の負担が大きくなるケースもあります。
②業務量が多くなるケースもある
ベンチャーコンサルは1人でプロジェクトを担当することが多いため、プロジェクトが重なってしまうと業務量が多くなるケースがあります。
1人で対応しているため、役割分担やサポートを得ることが難しいケースもあります。会社の社員数や時期によっても変わりますが、ある程度忙しくなることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
③経営上の安定さは大手コンサルより低い
ベンチャー企業の特性上、経営の安定性は大手コンサルより低くなります。そのため、業績悪化による給与低下のリスクや倒産等のリスクは一定あるでしょう。もちろん大企業などの大きな組織であってもこれらのリスクは必ず存在しています。しかし、大企業などの大きな組織体と比べて資金力が劣っていることが多く、企業としての基礎体力が弱い傾向にあります。
また、社内教育、福利厚生や雇用体系なども大手に比べれば充実している可能性は低いでしょう。
④大手コンサルに比べると給与は低くなりがち
ベンチャーコンサルはその自由度や個人の裁量が多く、平均的な給与水準よりは高い傾向にありますが、大手コンサルに比べると給与水準は低くなりがちです。一方、大手コンサルは優秀な人を高い報酬で囲っているので、必然的に報酬は高くなります。
ただし、ベンチャーコンサルによっては、優秀な人材に高額報酬を払っているケースもあり、必ず低くなるとも言い切れません。入社前に条件面を確認することでデメリットが解消できるケースもあります。
⑤ステータスの高さを求めるのは難しい
ベンチャーコンサルは知名度が低い分、ステータスの高さを求めるのは難しいでしょう。大手コンサルタントと聞くと、無条件で「優秀」「高収入」というイメージが湧いてくるかと思います。しかし、ベンチャーコンサルは大手コンサルに引けを取らない仕事内容にも関わらず、イメージが浸透していないため、手放しで賞賛されることは少ないでしょう。
2-2.大手コンサルのメリット・デメリット
大手コンサルのメリット・デメリットは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)メリット
①会社としての知名度が高い
大手コンサルは会社としても知名度が高いため、安定的に依頼がきます。
そのため、新規の飛び込み営業や電話アポなど無理に営業をかける必要がないケースが多いです。また、大手メーカーなど身近にある商品を扱う案件にも関わりやすく自分が進めている仕事の成果がイメージしやすいこともメリットのひとつでしょう。
②業務量はコントロールされやすい
社員数が多い分、繁忙度合いによって仕事が振り分けられるため、必要以上に仕事を抱え込むことを回避できることがあります。とはいえ毎日のように定時に上がれる訳ではなく、自身の効率や仕事の進め方次第ですが一定時間の残業は覚悟が必要でしょう。また、基本的には「成果主義」のため、仕事を完遂することができなければその分時間がかかってくるでしょう。
③経営上の安定性が高い
過去の実績があることで大手顧客がつきやすいこと、優秀な人員が集まりやすいことなどが相まって経営は安定しています。著名な大手コンサルティング会社では50年以上、100年以上続いている企業もあることから、その安定性が伺えます。
④高い報酬が見込める
自社の優秀な社員こそが業界における競争優位性の一つになるため、大手コンサルでは高い報酬を社員に支払います。大手コンサルの多くは日本の平均年収よりもかなり高い水準となっており、高い報酬を求めコンサルタントになる人も少なくありません。
⑤社内のノウハウが豊富
長い歴史と積み重ねてきた案件により社内のナレッジが豊富です。そのため、課題解決に向けて参考にできる情報や知見がたくさんあり、相談できる人材がたくさんいます。自分ひとりの力では解決できない壁に直面したときに社内の情報を活用したり、人に頼れることは魅力のひとつでしょう。
(2)デメリット
①入社するまでの難易度が高い
大手コンサルはそのステータスや高い報酬のため人気が高く、そもそも入社することが難しい場合が多いです。高い論理的思考力を必要とする仕事のため、採用面接で求められるレベルも高度です。
新卒であれば高い学歴、中途採用であれば希望する業界の実務経験・高い成果が必要となります。
②仕事の裁量を得るまで時間がかかる
自ら考えた内容でプロジェクトを進めていくなど、業務上の裁量を得るまで時間がかかります。なぜなら、大手コンサルはチームでプロジェクトを担当することが多く、主にマネージャークラスが全体管理・判断を行っていくからです。
人によって昇進スピードは変わりますが、マネジャークラスになるまで5-10年ほど必要になるでしょう。
案件の規模や仕事の進め方もチーム単位でということも影響し、自分のやっている仕事が大きな歯車のひとつに感じられるなど、やりがいを感じられない場面もあるでしょう。
③基本的に上司が獲得してきた案件にアサインされる
基本的には上司やパートナーがプロジェクトに適した人物を選び担当になる流れがほとんどです。その時の拒否権はほとんどなく、知見のない内容や業界も担当しなければなりません。
一度、プロジェクトの担当になると数ヶ月や年単位で活動することが多く、長期間の対応が必須となってきます。プロジェクト担当になることを拒否することは会社辞令を断ることと同等のため、向いていない・興味がないと思っているプロジェクトにも参画することになるでしょう。
④自社の経営や営業方針に関わることは難しい
自社の経営に関われるようになるまでにはいくつものハードルを乗り越える必要があります。昇進を続けていくこと、または経営企画室などに配属になれば経営や営業方針にもかかわることができますが、優秀な人ばかりなので、時間をかけて努力すれば昇り詰められるとは限りません。
コンサル会社によって、呼び名は変わりますが、「パートナー、プリンシパル(最低でも10年以上の経験が必要)」と呼ばれる立場までいけば共同経営者として経営的な意思決定に関与できるようになるでしょう。
⑤生活水準が上がるので転職しにくい
高い報酬が故に生活水準が上がるため、給与水準が下がりがちな他の職種・業界への転職がしにくい現状があります。大手コンサルほど給与水準が高い職種・業界は少なく、同じレベルの給料をもらえるところは少ないでしょう。
そのため、転職のときはコンサル会社からコンサル会社など同業界への転職が多いことも実情です。
2章ではベンチャーコンサルと大手コンサルを比較しながらメリット・デメリットを解説してきました。どちらが自分に合っているのか、気になってきているかと思います。
次章では、ベンチャーコンサルに向いている人・向いていない人について解説していきます。
3.ベンチャーコンサルに向いている人・向いていない人
ベンチャーコンサルはその特徴や仕事内容もあり、向いている人・向いていない人が分かれます。向いている人・向いていない人の特徴は以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
3-1.ベンチャーコンサルに向いている人
①成長意欲が旺盛な人
ベンチャーコンサルの仕事は中小企業の成長を支援することがミッションです。そのため、支援する企業の成長とともに自分自身も成長し続けるマインドが必要です。
また、仕事を進めて行く中で常に刺激を受け、新しいことにチャレンジし成長することができます。忙しいながらもその過程を楽しめる人が向いているでしょう。
②大きな裁量や経営層とのコミュニケーションを求める人
メリットとして、裁量の大きさや経営層に近い層とコミュニケーションできることがあります。大きな裁量を持ち、主導権をにぎり仕事を進めていきたい人や経営層とのコミュニケーションの中で視座を高めたい人が向いているといえるでしょう。
③自分の仕事で目に見えるインパクトを出したい人
ベンチャーコンサルは1人でプロジェクトを進めていくことが多いです。そのため、自分の仕事内容がそのまま結果として現れます。大きな成果を出せばそれがそのままプロジェクト全体に影響します。
逆に失敗も同じくらい目に見える形で現れますが、なにか大きな成果を挙げたい、目に見えるインパクトを出したい人は向いているといえるでしょう。
④自社の成長にも携わりたい人
少数精鋭の分、コアメンバーとして会社を成長させていきたい人もおすすめです。すでに成熟している大企業とは違い、自身やメンバーの貢献の結果、会社の成長を感じられた瞬間は何ものにも代えがたい喜びを感じるでしょう。
また自社の経営層にも近く、自身の意見が経営方針に採用される可能性もあります。自社を成長させている実感もさらに高まるでしょう。
3-2.ベンチャーコンサルに向いていない人
①高いステータスや安定的な高収入を求める人
大手コンサルに比べ、会社としての知名度も低く給与水準もやや低いため、高いステータスや安定的な高収入を求める人にはおすすめできません。ベンチャーコンサルの中でも希望に合致する条件の企業がある可能性もありますが、まずは大手コンサルに挑戦することが無難でしょう。
②大企業の案件中心に取り組みたい人
ベンチャーコンサルでは主に中小企業のプロジェクトを担当します。身近にある大企業のブランドやサービスのプロジェクトに関わりたい人、大手企業の案件をやっているのだという満足度を求めたい人は向いていないでしょう。
③チームで動きたい人
1人でプロジェクトを担当し、チームで働くことはほとんどありません。その分、成長を感じたり、身につく能力は多いですが、多岐に渡る業務を1人でこなしていく必要があります。チームでプロジェクトを担当する方が向いていると感じる人は大手コンサルを狙うか、業務委託のメンバーが集まるプロジェクトなどチームで動く案件を狙いにいくと良いでしょう。
④教育体制の整った環境で仕事をしたい人
ベンチャーコンサルは教育制度や教育担当者が不足していることもあり、十分な教育が受けられない可能性があります。社内の教育ノウハウも少ないため質の高い教育を求めることは難しい傾向にあります。教育制度がきちんと整った環境で働きたい人は向いていないでしょう。
3章ではベンチャーコンサルに向いている人と向いていない人を解説してきました。ここまで読み進めてくると実際にベンチャーコンサルで働いている人の意見も気になるかと思います。そこで次章では、ベンチャーコンサルへの転職理由、入社後の本音をインタビュー形式でお伝えしていきます。
4.【インタビュー】ベンチャーコンサルに入社して実感した特徴
当ブログを運営するRally Growth株式会社(ベンチャーコンサル)にコンサル未経験で入社した須永さんにベンチャーコンサルの特徴について聞いてみました。
須永駿介さん
外国語学部英語学科を卒業後、大手物流企業に新卒入社。輸入部門での貿易実務や営業デスクで約6年のキャリアを積んだのち、29歳でRally Growthに中途入社し、未経験のコンサルティング業界にキャリアチェンジ。経歴
学歴:外国語学部英語学科卒
職歴:大卒後、大手物流企業6年勤務
転職時年齢:29歳
転職時のコンサル関連資格:特になし
現在の主な仕事:新規設立企業に対するIT面のサポート(システム導入など)
Q1.自分1人で対応する案件が多いって本当なんですか?
まさしく昨年の夏から今まで参画している案件は、会社からは私1人で入っています。とはいっても比較的大きなプロジェクトのなかでの「ITチームの一員」という位置づけで、他の会社の方や個人事業主として参画している方と協力しながら取り組んでいます。
難しくも面白いと感じたのは、「自分のアウトプットがそのままクライアントに届けられる」ところです。もちろん社内の上司からフィードバックはもらえますが、直接クライアントとやり取りする立場として、資料の中のひとつひとつの言葉や表現に根拠を持たせるようにしています。
日々プレッシャーは感じますが、強い当事者意識を持って取り組めることにやりがいを感じています。
Q2.コンサル未経験で入社して「ハードルが高い」と感じたのはどのような点ですか?
参画する案件ごとに、短期間でクライアントと渡り合えるだけの知識を習得しなければならない点でしょうか。どちらかというと事業会社で数年かけて知識を積み上げていくということや、ある程度独り立ちができるまで引継ぎを行うというような環境に慣れていたため、インプットに求められる質とスピードの違いにびっくりした記憶があります。
Q3.経営陣と距離が近いことでどのようなメリットがありましたか?
距離が近いが故に仕事中の何気ない会話のなかでもフィードバックをもらえるので、短いかつ早いサイクルで自身のPDCAを回せているなと感じます。ふと1か月前を振り返った時に、「あのときはあんなこともできてなかったなぁ」などと思うことが多く、日々自分の成長を実感できていると感じます。
Q4.須永さんが思うベンチャーコンサルに向いている人・向いていない人を教えてください。
好奇心旺盛な人は向いていると思います。特に決断とアクションのスピードが早いベンチャー企業において、常に知識をアップデートすることが求められますが、その力の源泉になるのは好奇心だと思うからです。逆に好奇心がないと前向きに仕事に取り組んでいくことが難しいので、向いていないのではないかと思います。
Q5.最後にベンチャーコンサルに興味がある・入社を迷っている方に向けてアドバイスをお願いします。
成長したい!自分の力が通用するか挑戦したい!という方にとっては、これ以上ない環境だと思います。ベンチャーであるが故に会社や社員同士の結束も強いので、経営層を中心にひとりひとりケアしてくれる環境にあります。みんなで切磋琢磨して頑張っていきましょう!
5.ベンチャーコンサルで働くことを目指すならRally Growth株式会社がお勧め
最後に、コンサルティング業界への転職に興味があるという方に向けて、このブログを運営するRally Growthを紹介します。
2021年7月に創立したRally Growthは、現在は6人のメンバーでミドルマーケットを中心としたDX化や新規事業構築支援を行っています。事業拡大に伴い、コンサルティング業界未経験者の採用も随時行っています。
Rally Growthなら、業界未経験者でもコンサルタントとしてスピード感を持って成長することが期待できます。それは以下のような強みがあるからです。
Rally Growthの3つの強み
1.ベンチャーコンサルながら手厚い教育体制を提供している
2.未経験者でもコンサルタントとして成長できる環境が整っている
3.成長したいというマインドを持っているメンバーが集まっている
5-1.ベンチャーコンサルながら手厚い教育体制を提供している
ベンチャー企業というと教育体制や研修制度が不十分というイメージがある方もいると思いますが、Rally Growthでは手厚い教育体制を整えています。
(研修中の様子)
入社後はまずコンサルタントに必要な考え方などの基礎教育をしっかり受け、その後はOJTとしてプロジェクトに入ります。徐々にコンサルタントの仕事に慣れていけるため、未経験の人でも安心です。
具体的には以下のような講座を通してスキルを磨いた後、プロジェクトに臨んでいく形になります。
- クリティカルシンキング講座
- パワーポイントなどのドキュメンテーション講座
- PMO講座
- 上司へのレビュー依頼講座
- リサーチ実践講座
上記のような教育プログラムも豊富に用意しており、かつ大手ファーム出身者が直接教えるため、コンサルティング業界全体で通用するスキルをしっかり身につけられます。
5-2.未経験者でもコンサルタントとして成長できる環境が整っている
Rally Growthには未経験でも成長できる環境が整っています。
プロジェクトに入る際は、今までの業界経験を活かして活躍が期待できる案件を選定しています。大手コンサル出身者からのサポートを受け案件をこなしながら実践的に経験を積んでいきます。
中途採用社員の半数がコンサルティング業界未経験ですが、全ての社員が入社から数か月で現場で活躍できる力を身につけています。
5-3.成長したいというマインドを持ったメンバーが集まっている
Rally Growthには成長したいという強いマインドを持ったメンバーばかりが集まっています。中途入社したメンバーの声を紹介します。
プロジェクトの中で、今回はここができなかった、ここは上手くいったというトライアンドエラーを繰り返しています。自分の成長も実感しながら仕事ができるのは、Rally Growthで働いてよかったと思うところです。
――飯野薫さん/元医療ソリューション企業、マーケティングコンサルタント
新しいことにどんどん挑戦できているので日々わくわくしています。またドキュメンテーション作成においてフィードバックをもらう回数が徐々に減ってきているなど成長を感じられており、やりがいを感じています。
――木下幹尋さん/元大手物流企業(コンサルティング業界未経験)
このような上昇志向の強いメンバーに囲まれた環境に身を置くことで、コンサルタントとしての思考やスキルをいち早く身につけることができるでしょう。
ベンチャーコンサルにトライしたい方、募集中!
向上心はあるけれど、どのようにキャリアアップしていけば良いのか悩んでいたり、スキルを発揮する環境に物足りなさを感じていたりしませんか? 是非、私たちと一度お話ししてみましょう!
※代表が語る、新たなメンバーに期待することや事業への思いなどはこちらからご覧ください。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。ベンチャーコンサルの特徴、メリット・デメリットがお分かりいただけたかと思います。
最後に本記事で解説した内容をまとめるとポイントは以下の4つです。
(1)ベンチャーコンサルの5つの特徴
(2)ベンチャーコンサルのメリット・デメリット
(3)ベンチャーコンサルには向き・不向きがあるので自身の性格に合っているか確認が必要
(4)ベンチャーコンサルに興味があればRally Growth株式会社もオススメ
この記事を読んでコンサル業界の知識が少しでも深まったようであれば何よりです。皆さんの就職先選択のヒントになることを祈っています!
- この記事を書いた人