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マテハンメーカー18社を一覧で比較!製品種類別のお勧めも紹介

カテゴリー:logistics
公開日: / 更新日:
マテハン メーカー

「倉庫にマテハンを導入したいが、どんなメーカーがあるのか、どこに相談していいかわからない」
「自社の希望を叶えてくれるマテハンメーカーを探したい」

マテハン導入に向けて情報収集していくなかで、このような壁に突き当たる企業様は多いのではないでしょうか。

日本の企業が導入可能なマテハンメーカーは数多く存在し、お勧めのメーカーは貴社がどのような役割・タイプのマテハン機器を導入したいかによって異なります。

本記事で紹介する主要マテハンメーカー18社
  • ダイフク
  • トヨタL&F
  • IHI
  • 村田機械
  • オカムラ
  • トーヨーカネツ
  • 椿本チエイン
  • オークラ輸送機
  • 西部電機
  • +Automation
  • Mujin
  • ラピュタロボティクス
  • GROUND
  • オムロン
  • 安川電機
  • Geek+
  • クイックトロン
  • リビアオ

本記事では、上記のマテハンメーカー18社について

・メーカー全体の大まかな特徴
・取り扱い製品の種類
・製品ごとの詳しい特徴

といった視点から、特定のメーカーに肩入れすることなく網羅的に比較・まとめて解説していきます。

ぜひマテハンメーカー選定の参考資料として繰り返しお読みください。

【記事監修】園田真之介

物流 コンサルタント
Rally Growth株式会社 代表取締役社長。株式会社FrameworxでSEとしてキャリアを形成後、株式会社BayCurrent Consultingを経て現職。専門は物流・ロジスティクス×IT領域。過去に大手アパレルの物流・倉庫最適化や大手自動車メーカーの物流システム刷新の案件をコンサルタントとして多数経験。2021年グロービス経営大学院卒(MBA)

1.【全18社】主要マテハンメーカーを一覧で公開

まずは、日本企業が導入可能なマテハンメーカーにはどのようなものがあるのか、以下の一覧表をご覧ください。

【主要マテハンメーカー一覧】

No メーカー名 取扱製品 特徴
自動倉庫 シャトル型倉庫 無人搬送機 仕分け機 自動荷降・積込機 ピッキングシステム
1 ダイフク
  • 世界トップクラスの総合メーカー
  • 2015年より売上高は9年連続世界1位※
2 トヨタL&F
  • フォークリフトを中心に、AIを活用した自動運転等の開発に精力的
  • 海外メーカーと連携し、幅広い製品を扱っている
3 IHI
  • 物流のコストダウンを目指したマテハンのローコスト化と高い信頼性を追求
  • コストダウンの提案から据付工事・システム連携まで一貫サポート
4 村田機械
  • クリーンルーム対応の自動搬送機や自動倉庫が強み
  • カスタム設計できる統合物流システムも得意で、多業種に対応
5 オカムラ
  • 提案力と実証実験に基づく物流設計が得意
  • 設計~導入~保守まで一気通貫でサービス提供
6 トーヨーカネツ
  • 流通業界や空港業界を中心とした仕分け・ピッキング・搬送システムを幅広く手掛ける
  • システム設計からメンテナンスまで、一貫した提案力が強み
7 椿本チエイン
  • 産業用チェーンの世界トップクラスメーカー。搬送チェーン・FAラインに強い
  • 搬送用システム、新聞/バルク物流などに強く、耐久性に優れる製品を展開
8 オークラ輸送機
  • ソーター・コンベヤ系のマテハンに強い
  • 食品業界での納入事例が豊富
9 西部電機
  • パレタイザ・FA搬送機が主力のメーカー
  • 超精密機械技術を応用した設備提供も可能
10 +Automation
  • 複数メーカーの機器を一括制御できる「統合オートメーション制御プラットフォーム」が特徴
  • 標準化された制御でマテハン機器の導入・運用が容易に
11 Mujin
  • ロボット制御AIに強い
  • ケースピッキング、AGVなど現場に応じた柔軟な導入が可能
12 ラピュタロボティクス
  • 既存レイアウトを変更せず導入できる自在型自動倉庫を展開
  • ロボット統合プラットフォームにも強み
13 GROUND
  • 自社開発WMSと統合された物流最適化AI「GWES」を提供
  • AMR「PEER」と連携し、施設・作業者・機器をリアルタイム制御。包括的な物流運用最適化が可能
14 オムロン
  • 「今まで人にしかできなかった作業の自働化」を目指し、数多くのモバイルロボット・産業ロボットを開発
15 安川電機
  • 可搬80〜800kgのパレタイジングロボットを提供
  • ロボット制御の自動生成ソフトもあり、物流現場の多様な物量に対応可能
16 Geek+
  • Mujinとの協業で注目されている中国系メーカー
  • AMRを活用した受注処理を得意とし、ロボティクス拡張性が高い
17 クイックトロン
  • 短納期導入と製品の強度を強みとする中国系メーカー
18 リビアオ
  • 次世代型ロボットソーター「t-sort」で注目される中国系メーカー

※アメリカの業界紙「Modern Materials Handling」の調査「materials handling systems suppliers 2023」より

このように、一口に「マテハンメーカー」と言っても、取り扱い製品や特徴はメーカーごとに異なります。

本章ではひとまず上記の主要マテハンメーカー18社を頭に入れておき、この中から貴社の目的によりマッチしたメーカーを次章以降で絞り込んでいきましょう。

尚、マテハンの導入自体に悩んでいる場合は、以下の記事も併せてご参照ください。

2.種類別・お勧めマテハンメーカーと製品

倉庫 マテハン

続いては、お勧めのマテハンメーカーと製品を種類別に紹介します。

自動倉庫を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー
無人搬送機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー
仕分け機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー
自動荷降・積込機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー
ピッキングシステムを検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

冒頭でも申し上げたとおり、どのメーカーがお勧めかは、どのような種類のマテハンを導入したいかによって異なります。

上記のテキストリンクを気になるものからクリック(タップ)し、お勧めのマテハン・製品情報をご覧ください。

2-1.自動倉庫を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

自動倉庫検討 おすすめ メーカー

画像出典:ラピュタロボティクス「ラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタASRS」がアルプス物流にて稼働開始。当製品で初の電子/精密部品での活用。

まずは、自動倉庫を検討している企業にお勧めのマテハンメーカーを、以下の6つに分けてご紹介します。

  1. パレット型自動倉庫
  2. バケット型自動倉庫
  3. カートン型自動倉庫
  4. シャトル型自動倉庫(パレット型)
  5. シャトル型自動倉庫(バケット型)
  6. シャトル型自動倉庫(カートン型)

【自動倉庫とは?】

原料の載ったパレット・部品の入ったコンテナ・製品の段ボールケースなど、さまざまな荷物をクレーンやシャトル台車が棚に自動で運搬・保管・仕分けする、システム管理された倉庫のこと

省力化・省人化・在庫管理精度の向上・人の手が届かない高所スペースを有効活用できるなどのメリットがある

メーカー名だけではなく、具体的な製品名や製品ごとの特徴もまとめて比較しているので、メーカー・製品の候補を絞る際の参考資料としてご活用ください。

2-1-1.パレット型自動倉庫

パレット型自動倉庫とは、パレット単位で商品を保管する自動倉庫です。

【パレット型自動倉庫(一例)】

パレット型自動倉庫

画像出典:ダイフク「パレット立体自動倉庫『コンパクトシステム』

パレット型自動倉庫を取り扱うお勧めメーカーには、次のようなものがあります。

【パレット型自動倉庫を取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク コンパクトシステム
  • パレット単位の荷物を自動搬送し高層ラックに保管
  • 重量物の保管・物流倉庫の自動化で最も導入されているスタンダードタイプ
  • 冷凍冷蔵・危険物にも対応可能
トヨタL&F Rack Sorter P
  • 上部空間を有効活用し保管効率アップ
  • 大物・重量物の商品管理が可能
  • 在庫管理システムとの併用で、正確かつリアルタイムな在庫や物流の見える化を実現可能
IHI ラックパック
  • ハイコストパフォーマンス、短納期のパレット用立体自動倉庫
  • 立体保管でスペースを有効活用。操作は簡単ワンタッチ
  • 先入・先出の自動実行ができ、在庫管理が簡単かつ明確
村田機械 PCシリーズ
  • 幅広い業界での納入実績多数
  • 定格荷重最大3.0t/PL、設置高4mから30mまで対応
  • 自動倉庫制御コンピュータを利用した単体運用から、周辺設備、平置き管理、WMSとの連動など総合的に管理するシステム運用まで幅広く運用可能
PXシリーズ
  • 高収納能力、高処理能力を誇る高速マシーン。走行、昇降、フォーク速度は業界随ー※
  • 効率的な保管機能に加え、高回転・高精度の入出庫能力を利用した作業効率のアップを実現

※高速スタッカークレーン:走行速度240m/min・昇降速度125m/min・フォーク速度75m/min(いずれも最大値)

オカムラ パレットスタッカー
  • 最大積載質量1,000kg、重量物を安全かつ正確にハンドリング
  • 操作性を重視したコントローラー・作業効率を高めるためのさまざまなワークステーションなど、設置スペースや運用目的に合わせて最適なシステムが構築可能
サイビスター
  • 高密度保管で保管効率を上げつつ、フォークリフトによる作業を大幅に削減可能
  • 食品・飲料品をはじめ、ロット単位で管理する現場やパレット出荷がメインの業種がこれまで抱えていた課題を解決する少品種大量保管に最適
サイビスター2
  • 前後左右にラック内を走行するシャトルと上下昇降するリフターが付いており、入出庫がよりスムーズに
西部電機 ユニットラックシステム
  • パレット保管用のラック・モノレールスタッカ・コントローラ・入出庫ステーションを標準化したコストパフォーマンスに優れた立体自動倉庫システム
  • 安全・高速・簡単操作に優れた拡張性

2-1-2.バケット型自動倉庫

バケット型自動倉庫とは、比較的小型の商品をバケット(ケース・コンテナ)単位で効率良く格納できる自動倉庫システムであり、「ケース自動倉庫」などと呼ばれることもあります。

【バケット型自動倉庫(一例)】

バケット型自動倉庫

画像出典:トヨタL&F「バケット用自動倉庫(スタッカークレーン) Rack Sorter B

バケット型自動倉庫を取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

【バケット型自動倉庫を取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク ファインストッカー
  • 少量多品種の不定形な製品や部品を「樹脂コンテナ・バケット」「段ボールケース」「トレイ」などの単位で入庫・保管・出庫する立体自動倉庫
  • ケース品の保管・出荷待機商品のバッファなど「必要なものを必要な時に必要なだけ」スピーディかつ正確に供給
ピック&ストッカー
  • 従来の回転棚の簡易性と自動倉庫の機能を兼備したピッキングシステム搭載の自動倉庫
  • 高速移載装置「リトリーバ」が最大8ヶ所の入出庫口に連続出庫を行い、待ち時間無しにピッキング作業が可能
  • 自動車や建設機械などのサービスパーツセンター、電機製品の組立部品のピッキング作業などに最適
トヨタL&F Rack Sorter B
  • バケット単位の荷物の入庫・保管・出庫までの一連の作業を一元管理する自動倉庫
  • 固定棚に比べ、約1/2〜1/3の省スペース化を実現可能
  • 軽量コンパクト設計で、2階・3階への設置も可能
IHI バケットタイプ立体自動倉庫
  • 高速移動
  • 静かな走行音が特長のウレタン車輪を採用
村田機械 UXシリーズ
  • バケットタイプ・カートンケース対応のフリーサイズタイプなど、さまざまな形状、重量に対応
  • 高速運転と最適速度コントロールでサイクルタイムを大幅に短縮
  • フレキシブルな保管形態と入庫から保管・要求に応じた正確な高速出庫能力を利用し、ピッキング装置として活躍
オカムラ ロータリーラックH
  • 作業者の手元に商品を呼び出すGTPのピッキングにより、定点での高速ピッキングが可能
  • 一時保管・仕分け・荷合わせを高速で行う
バケットスタッカー
  • 高速入出庫:独自の速度コントロールとメカニズムで高速性能アップ。走行スピードは最大毎分320mを実現(高速タイプ)
  • 走行と昇降のタイミングを最適に保つための同時到着制御を採用、省エネ効果もあり無理のない高速入出庫を行える
西部電機 バケットフィードシステム
  • バケット・コンテナ保管用のラック・モノレールスタッカ・コントローラ・入出庫ステーションを標準化した、コストパフォーマンスに優れた立体自動倉庫システム
RIO
  • 複数荷姿対応の高速ケース自動倉庫システム
  • ケース仕分け機能・ピース仕分け機能・保管機能により省スペース化を実現
マルチクロスカルーセル
  • 1バケット約5秒の超高速処理
  • 連続的、かつ同時に入出庫作業を実施。出庫と入庫を連結し、簡単でミスのないピッキングを実現
+Automation AirRob
  • 通常の床・ラック・トートを使用し、床上を走るFloorBotと連携することで、高スループットと高密度保管を実現
Geek+ RoboShuttle
  • 高さ最大12mまでの保管を実現する、倉庫スペース活用の最大化を実現するロボソリューション
  • ACR(自律型ケースハンドリングロボット)とAMR(自律移動ロボット)の組み合わせにより、人手と比べて最大10倍の生産性を実現
  • コンテナとダンボール、異なる荷姿の混在にも柔軟に対応

2-1-3.カートン型自動倉庫

カートン型自動倉庫とは、商品をカートン(段ボール等の箱)で梱包された状態で保管する自動倉庫のことです。

【カートン型自動倉庫(一例)】

カートン型自動倉庫

画像出典:オカムラ「カートンスタッカー

カートン型自動倉庫を取り扱う主要マテハンメーカー・製品は、現時点ではオカムラの「カートンスタッカー」のみです。

【カートン型自動倉庫を取り扱うお勧めメーカー】

メーカー 製品名 製品特徴
オカムラ カートンスタッカー
  • 文書保存箱などの定型サイズはもとより、多様なサイズのダンボールケースをフリーロケーションで効率よく収納。食品・医薬品・雑貨品などさまざまな商品のケース単位での管理に適している
  • 高速入出庫・静穏構造・スペース効率の良さ・幅広い温度帯に対応している点などが特徴

2-1-4.シャトル型自動倉庫(パレット型)

ここからは、シャトル型自動倉庫のお勧めマテハンメーカーをご紹介します。

【シャトル型自動倉庫とは?】

シャトル台車を活用して入出庫を行う自動倉庫システムのこと

【自動倉庫とシャトル型自動倉庫の違い】

自動倉庫は「保管」を得意とするのに対し、シャトル型自動倉庫は「仕分け」を得意とする

■自動倉庫

倉庫の棚と棚の間にクレーン等が設置されており、パレットやバケット単位で取り出してくれる(シャトルは付いていない)

  • メリット:大量に保管できる
  • デメリット:商品を取り出すのに時間がかかる

■シャトル型倉庫

在庫(の箱など)をソートしてタイミングよく出してくれる。普段の滞留在庫は自動倉庫に置いておき、出荷が近づいてきたタイミングでシャトル型倉庫に一時保管→配送用に複数まとめて出す、といった使い方が一般的

  • メリット:素早くソートして出すことができる
  • デメリット:大量には保管できない(一時保管)

シャトル型自動倉庫(パレット型)は、パレット単位での入出庫・保管・仕分けができるシャトル型自動倉庫です。

【シャトル型自動倉庫(パレット型)一例】

シャトル型自動倉庫

画像出典:ダイフク「超高密度パレット自動倉庫『シャトルラックD³』

シャトル型自動倉庫(パレット型)を取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

シャトル型自動倉庫(パレット型)を取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク シャトルラックD³
  • パレット単位での超高密度保管を実現したディープストレージ型
  • 食品・飲料水メーカーの倉庫、化成品メーカー倉庫、大量輸入品の物流センターなど、従来は平置きや直積みしていた大ロットの製品や原料の効率保管に最適
トーヨーカネツ マルチシャトル
  • コンパクトなシャトルカーで保管効率が良く、従来機器と比較して25%の省スペースを実現
  • 冷凍・冷蔵倉庫で使用可能
Mujin モバイルロボット 3D自動倉庫
  • ラック内を3次元移動するシャトル型ロボットにより、パレットの高密度保管を実現する革新的な自動倉庫
  • ロボットは独自の群制御アルゴリズムによって一括制御され、物量の増減など変化への柔軟な対応が可能

2-1-5.シャトル型自動倉庫(バケット型)

シャトル型自動倉庫には、パレットよりも小型・少量商品の入出庫・保管・仕分けに適した「バケット型」も存在します。

【シャトル型自動倉庫(バケット型)一例】

シャトル型自動倉庫(バケット型)

画像出典:トヨタL&F「バケット用自動倉庫(シャトルシステム)『ADAPTO』

シャトル型自動倉庫(バケット型)を取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

シャトル型自動倉庫(バケット型)を取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
トヨタL&F ADAPTO
  • 前後方向だけでなく、複数の通路を横行可能なシャトルと高速リフトにより、「保管」「仕分け」「順立て」「ピッキング」の機能を一体で備えたシャトル式保管・ピッキングシステム
  • 従来型自動倉庫の約3倍の入出庫能力。横行可能なシャトルによりシステム内で仕分け・順立てが可能なため、コンベヤループが不要でスペースの有効活用が可能
IHI シャトル&サーバ
  • 複数のシャトルで高速入出庫。高速で走行する複数のシャトルが同時に入出庫を行う
  • Ⅰ型のシャトルは棚段毎に走行、Ⅱ型は昇降機能を持ったシャトルが数段の棚を受け持ちながら走行する
村田機械 Uni-SHUTTLE HP
  • 高い入出庫能力を活かして、グループ出庫や順序整列出庫を実現
  • 多数のSKUの中から店舗別/カテゴリー別に高速で順列出庫します
  • 作業者は定点でピッキングが行えるので、多くの人手とスペースを要した巡回作業によるピッキングを解消
ALPHABOT
  • ロボット台車「BOT」が保管+搬送+仕分け+ピッキングのすべてを行う、統合型のG2P (Goods To Person) ロボット倉庫システム
  • 「BOT」は単独で水平・上下方向の移動が可能。保管ラックや作業ステーションなどはユニット設計になっており、ロボット台車と合わせ、必要能力に応じて容易に拡張が可能
ラピュタロボティクス ラピュタASRS
  • 既存倉庫や工場に適応させられる自在型自動倉庫
  • 最大10倍の生産性と2.5倍の保管効率を実現する一方、あらゆる状況と変化に対応する中長期のリスクにも配慮

2-1-6.シャトル型自動倉庫(カートン型)

シャトル型自動倉庫には、カートン(段ボール等の箱)単位で商品を入出庫・保管・仕分けする「カートン型」もあります。

【シャトル型自動倉庫(カートン型)一例】

シャトル型自動倉庫(カートン型)

画像出典:ダイフク「高能力ケース荷揃えシステム『シャトルラックM』

シャトル型自動倉庫(カートン型)を取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、現時点ではダイフクの「シャトルラックM」のみです。

シャトル型自動倉庫(カートン型)を取り扱うお勧めメーカー】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク シャトルラックM
  • 一時保管・仕分け・順列出庫機能を備えた高能力荷揃えシステム
  • 通販・卸など流通業の物流センターにおいて「バッチ単位の一次ピッキングとオーダー別の二次仕分けの間の一時保管」や「ピッキングシステムへの在庫供給」「製造ラインから流れてくる製品を一時保管し、SKUやロット単位でパレタイジングロボットへ供給」など幅広く活用できる

ただし、椿本チエインの「T-AstroX®」のように、バケット型とカートン型を兼ね備えた(保管時の荷姿を選ばない)タイプのシャトル型自動倉庫もあります。

シャトル型自動倉庫(バケット/カートン型)を取り扱うお勧めメーカー】

メーカー 製品名 製品特徴
椿本チエイン T-AstroX®
  • 一時保管・仕分け・順列出庫機能を備えた高能力荷揃えシステム
  • 通販・卸など流通業の物流センターにおいて「バッチ単位の一次ピッキングとオーダー別の二次仕分けの間の一時保管」や「ピッキングシステムへの在庫供給」「製造ラインから流れてくる製品を一時保管し、SKUやロット単位でパレタイジングロボットへ供給」など幅広く活用できる

段ボールで梱包された商品・梱包前の小型商品など、複数の荷姿が混在する倉庫では、上記のようなタイプを検討しても良いでしょう。

マテハンメーカーの選定なら、物流ITコンサル「Rally Growth」にお任せください!

2-2.無人搬送機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

マテハン メーカー

続いては、無人搬送機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカーを、以下の5つに分けてご紹介します。

  1. AGV(無人搬送車)
  2. RGV(有軌道無人搬送車)
  3. AMR(自律走行搬送ロボット)
  4. AGF(無人フォークリフト)
  5. 天井走行型無人搬送車

2-2-1.AGV(無人搬送車)

AGV(無人搬送車)とは、Automated(Automatic) Guided Vehicleの略称で、倉庫内の商品を指定された場所まで人の手を使わず自動で運ぶ搬送車のことを指します。

【AGV(一例)】

mujin AGV

画像出典:Mujin「MECT2023|Mujin社出展企業ページ

AGVを取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

AGVを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク FAV
  • 横行・斜行など多彩な動きが可能な全方向移動型の無人搬送車
  • 環境に配慮したリチウムイオンバッテリにより、ニッカドバッテリに比べ30%小型・軽量化。急速自動充電や補水レスの機能に加えて、メンテナンスのための放充電作業も不要
  • 走行中に情報伝達ができるSS(スペクトラム拡散)無線通信方式、自立走行可能なレーザーガイド方式を採用
トヨタL&F KEY CART
  • 基本機能に徹したシンプル構造で、必要な時に必要な機能をお客様自身で自由に選択・後付けできるエントリーモデルのAGV
  • 積載・潜り込みけん引用の基本タイプ、けん引専用ショートタイプの2タイプ
  • 安全支援機能を含む標準装備+主要オプションで費用は約100万円。60種類以上のオプションから現場に合わせたカスタマイズが可能
低床リフタ付AGV
  • 独自の低床設計とリフタにより、既存の台車や架台をそのまま活用した搬送の自動化を実現する、リフトアップタイプのAGV
  • 低床化と高ストローク、高耐荷重化を実現。最大800kgの架台搬送が可能
  • 磁気テープとExcel®ベースの簡易設定ツールで簡単にコース設定が可能
IHI ファクトライナーシリーズFL200,FL500,FL1000
  • 豊富な移載装置により、あらゆる自動移載に対応する無軌道AGV
  •  24時間連続での稼働が可能
村田機械 Premex XIO
  • コンパクトボディによるリフター移載で、自動倉庫クレーンや生産装置からの直接移載に対応し、コンベヤ等の固定設備を削減
  • 最大荷重1トンのパレット搬送が可能
  • 旋回直径985mmで、狭小空間でもさまざまな方向から直接生産設備へ移載可能。コンベヤ不要で自動倉庫とも連携
Premex
  • 医薬品や食品・飲料製造、精密機械などの業種で、温度対応やコンタミネーション防止が必要とされるさまざまな環境への対応実績あり
  • 豊富な移載バリエーションで、大型・重量物にも対応が可能
  • あらゆる工程に、ジャスト・イン・タイムで荷物を搬送
Mujin QRグリッド式 AGV
  • 高い走行精度と数台〜100台規模に対応する拡張性に優れたAGV
  • ・独自の制御アルゴリズムで、安定・高性能な搬送自動化を実現
オムロン LD/MD/HDシリーズ
  • 障害物を避ける自律走行で、人がいる現場にも導入可能
  • 最大100台までの一括管理で搬送効率の最適化も実現
Geek+ ピッキング Pシリーズ
  • 大量のコンテナを備えた大型コンテナ収納ラックをPopPickステーションまで運び、出庫商品のコンテナを自動的に作業員の手元まで届ける
  • ピッキング作業の効率性と正確性が飛躍的に向上し、物流プロセス全体の最適化を実現
SkyCube X1200
  • 高密度ストレージと高スループットによりコスト効率と柔軟性を向上させる先進的な物流システム
  • スマートなルート最適化と在庫管理で無駄を削減し、製造業や小売業、3PLなど多様な業界の物流を改善
クイックトロン 【クイックビン】シリーズ ※一般公開されている詳細な情報はなし・公式Webサイトよりマニュアルのダウンロードが可能

2-2-2.RGV(有軌道無人搬送車)

RGV(有軌道無人搬送車)とは、Rail Guided Vehicleの略称で、床に設置したレールの上を走らせ倉庫内の商品を運ぶ搬送車です。

【RGV(一例)】

RGV

画像出典:ダイフク「高速仕分け搬送台車『ソーティングトランスビークル』

AGVがQRコードや磁気テープでマッピングされたルートを走るのに対し、RGVは専用のレール上を走るというのが大きな特徴です。

RGVを取り扱うお勧めのマテハンメーカーには、次のようなものがあります。

RGVを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク ソーティングトランスビークル
  • ソーティング・トランスファー・ビークル(STV)は、自動倉庫と組み合わせて高度な複合システムを形成する高速仕分け搬送台車
  • 複数コンベヤへの仕分け機能を持っているため、複数の自動倉庫アイルへの入出庫・オーダピッキングステーションへの出庫や再入庫・出荷方面別の仕分け作業を効率的に実施可能
IHI トランスライナー
  • 発進・停止・加減速がスムーズ、ショックレス
  • 充実した移載装置により、積み降ろしが全自動
カートラック
  • 低速から高速まで加減速がスムーズなAGV
  • シンプル構造の省メンテ、省エネシステム
村田機械 RTN-X
  • 重量パレットを高速搬送する有軌道台車システム
  • パレット荷姿の重量物を最高240m/minの高速走行で搬送可能
  • 自動倉庫の入出庫コンベアとの組み合わせや、工程間搬送など、用途に合わせたさまざまな移載装置を搭載することが可能
SHUTTLINER
  • リニアモーター駆動の台車を多数台で運用し、コンベヤの搬送機能とソーターの仕分け機能を同時に実現した高能力ケース搬送・仕分けシステム
  • コンベヤにはできない荷物1個単位での双方向搬送と、直角分岐合流で、シンプルで省スペースなレイアウトが可能
オカムラ Pallet Traverser
  • パレット単位用 軌道走行型高速搬送ビークル
トーヨーカネツ RGV:ループ型・ストレート型
  • 低機高でコンパクト
  • ループ型はシステム能力で回転半径が750mmと省スペース
  • 最高スピード120m/分を実現
西部電機 SLカート
  • 複数台の自動倉庫と周辺装置を高能力で搬送する、ループ型軌条搬送車
  • 高い処理能力で搬送処理を行う。搬送制御を行うシステムコントローラには、数多くの実績をもとに培ったノウハウを集積

2-2-3.AMR(自律走行搬送ロボット)

AMR(自律走行搬送ロボット)とは、Autonomous Mobile Robotの略称で、自らルートを決めて荷物を運搬するロボットです。

AGVが固定されたルートを走行するのに対し、AMRはルートを自動算出して移動します。

障害物の回避やルート変更を自律的に行うことから、「次世代AGV」として注目されているマテハンです。

【AMR(一例)】

AMR

画像出典:ラピュタロボティクス「AMR導入事例 ホンダロジコム株式会社

AMRを取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

AMRを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク ソーティングトランスファーロボット-L
  • パレットの自動搬送および仕分けのために開発されたAMR
  • コンベアやレールといった固定設備が不要なため、従来型の自動搬送システムに比べ、高い柔軟性を特徴としている
  • 対応荷重 1,000 kg
トヨタL&F SLAM式キーカート
  • SLAM技術により自己位置や周辺環境を認識し、自律走行するAMR
  • 磁気テープ不要のため、磁気テープのメンテナンスや貼り替えが不要
  • パレット用・かご車用・6輪カート用・Zラック用の連結治具を用意しており、荷姿に合わせたさまざまな搬送形態に対応可能
オカムラ ORV
  • 物流倉庫等でカゴ車搬送を行うことができる自律移動AMR
  • 自らルートを生成しガイドレスで走行するため、大幅な床工事をせず導入でき、生産性の向上と省力化を実現
オークラ輸送機 OKURUN®
  • カートラックを自動連結し、目的地へ運ぶ牽引用ロボット
  • レーザセンサで周囲の環境を計測しながら自立走行(最大牽引質量350kg)
+Automation JUC-L600R
  • 倉庫内や工場内の工程間搬送などさまざまなシーンで利用可能な、可搬重量600kgの大型AMR
GROUND 「PEER」シリーズ
  • GROUNDが中国のロボットメーカーと共同で研究開発したAMR
  • 物流施設において、人と協働しながらピッキングの作業支援を行うAMR
ラピュタロボティクス ラピュタPA-AMR
  • AIが最短のピッキングルートを提案し、荷物の搬送代行も担うことで、ピッキングスタッフの歩行距離を削減
  •  生産性の向上、およびピッキングスタッフの負荷軽減を可能とする最新のロボティクスソリューション
Geek+ ソーティング Sシリーズ
  • 物流センター内での商品の 仕分け作業を自動化し、効率化するためのソーティングロボット
  • 高速かつ正確な仕分けを実現し、物流プロセスを大幅に改善
クイックトロン 【潜入型】シリーズ ※一般公開されている詳細な情報はなし・公式Webサイトよりマニュアルのダウンロードが可能
【AMR+】シリーズ

2-2-4.AGF(無人フォークリフト)

AGF(無人フォークリフト)とは、Automated Guided Forkliftの略称で、コンピューター制御で動く無人搬送フォークリフトのことを指します。

【AGF(一例)】

AGF

画像出典:トヨタL&F「Rinova AGF

運転に資格が必要なフォークリフトを自動化することで、倉庫業務において深刻な課題である人手不足の解消が期待できます。

AGFを取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

AGFを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
トヨタL&F Rinova AGF
  • 無人運転に加えて有人運転も可能な搭乗兼用型の自動運転フォークリフト
  • 3つの誘導方式(磁気誘導方式・レーザーSLAM方式・レーザーリフレクタ方式)を組み合わせて使用可能
  • ワンタッチ切替で無人・有人運転を使い分け、効率的な荷役・搬送を実現
Rinova AGF ラックストッカー
  • 車両の向きはそのままで、3方向の荷役が可能な搭乗兼用型の3Way自動運転フォークリフト
  • 車両の向きはそのままで、左右方向の荷役が行えるため、車幅と同程度まで通路幅を狭く設定することが可能
  • 最大6.0mの高揚高マストにより、高所スペースも有効活用することが可能。搭乗兼用型1.0~1.5tonのラインアップに加え、レーザーSLAMオプションあり
村田機械 Premex SLX
  • SLAM誘導方式を採用し、レーザー反射板や磁気スポットなどの付帯工事を削減可能
  • 平行移動/90度方向回転可能なマルチドライブ方式による走行で、生産装置との受け渡しや狭小空間での搬送もスムーズ
  • 既設のパレットラック・移動棚と組み合わせることで、自動化倉庫として運用可
Premex SLX with SVS
  • 高所アクセスとマルチディープ移載による高密度立体保管を実現
  • 揚高7mで多段ラックや建屋2階などの高所にもアクセスが可能
  • マルチドライブ方式で、狭小空間でも走行可能
  • SLAM誘導のため、搬送ルートの変更も容易で事業環境の変化にも柔軟に対応
+Automation LUC-L1500V
  • 倉庫や工場内のパレット搬送を無人化するためのAMR
  • 日本のJIS規格に合わせて開発し、T11型パレットに対応
ラピュタロボティクス ラピュタ AFL 自動フォークリフト
  • 夜間稼働に対応
  • 既存オペレーションに合わせて導入可能
  • 業界最短水準導入、レイアウト変更に柔軟に対応
クイックトロン 【フォークリフト】シリーズ ※一般公開されている詳細な情報はなし・公式Webサイトよりマニュアルのダウンロードが可能

2-2-5.天井走行型無人搬送車

天井走行型無人搬送機とは、天井に設置したレールの上を走行し荷物を運ぶ搬送車のことです。

天井空間を有効活用でき、床面を走るAGVよりも最短距離での搬送や柔軟なレイアウトが可能になるといったメリットがあります。

【天井走行型無人搬送車(一例)】

天井走行型無人搬送車

画像出典:椿本チエイン「天井搬送システム オートランバンガード®

天井走行型無人搬送機を取り扱うお勧めのマテハンメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

天井走行型無人搬送機を取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
IHI キュートラン
  • 天井空間を活かすモノレール式AGV
  • 載荷、脱荷は全自動
  • 分岐、合流、交差、昇降、傾斜軌道が可能
村田機械 SKY RAV
  • 天井空間を有効活用し、生産装置に最短距離でアクセス
  • コンベヤの約10倍の高速搬送で、高能力なJITが可能
  • リアルタイム通信による衝突防止や、台車の最適順序制御で、安全で高能力な搬送システムを構築
  • 非接触給電で給電時の発塵を抑制
オカムラ OCS
  • 独自機構による天井搬送コンベヤシステムで、3次元空間にフレキシブルなラインレイアウトを構築
椿本チエイン オートランバンガード®
  • 天井空間の有効活用により、さまざまな業種での工程間の高速搬送を実現
つばき フリーカーブ®
  • 天井空間の有効活用により、3次元空間に張り巡らせたレールにハンガ付きチェーンを走らせ、吊り下げ物を連続搬送

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2-3.仕分け機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

仕分け機検討 おすすめマテハンメーカー

続いて、仕分け機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカーを、以下の種類別に紹介します。

・ケース仕分け
・ピース仕分け

2-3-1.ケース仕分け

ケース仕分けは、商品の自動仕分けをケース(段ボールやコンテナ)単位で行う仕分け機です。

ケース仕分けを取り扱うお勧めのマテハンメーカーには、次のようなものがあります。

ケース仕分けを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク サーフィンソーター
  • 不定形・長尺物など多様な荷姿に対応できる超高速自動仕分けシステム(16,000ケース/時間)
  • ソフトタッチのスライドシュー方式で、荷傷みの心配もなく確実な仕分けが可能
レイヤーピッキング装置
  • パレットに段積みされたケースをピッキング装置が層単位でピッキングし、コンベヤへの投入や他のパレットへの積み付けが可能
  • 1台あたり最大2,000ケース/時間の処理能力

※装置単体の販売は行っていない

IHI ジップソーター
  • 多品種小ロット・多頻度・ピーク対応などのニーズに対応したソーター
  • 高品質でローコスト
オカムラ Linebelt Sorter
  • ベルト間の分岐装置でケース品を確実に仕分ける高品質ソーター
  • 信頼性の高いメカニズムに加え、エコロジーな構造
クロスベルトソーター
  • 薄い物から袋物・箱物まで、さまざまな搬送物を確実に仕分け
トーヨーカネツ Vポジソータ®
  • 仕分け安定性と高いトラブル耐性を実現
ニューポジソータ®
  • 超高速仕分け・磁力分岐により低騒音を実現
パーセルポジソータ
  • シュートを多く取れる省スペースタイプの磁力分岐式ソータ、冷凍環境にも対応可能
ウイングポジソータ®
  • 搬送物間隔を狭くした平行押出し式により低速高能力、かつシュートストレージ量を多く確保
ナローベルトソータ
  • シンプル設計で低コストを実現した省エネルギーソータ
スーパーナローベルトソータ
  • ナローベルトソータの高能力仕分けタイプ
ターンローラ式ソータ
  • ターンローラタイプの高速自動仕分けシステム
椿本チエイン リニソート®X(クロス)
  • さまざまな搬送物に対応する高能力クロスベルトソータ
クイックソート®クロス
  • コンベヤ間で使用する高能力な直角移載機
クイックソート®
  • コンベヤ間に入れて商品の分岐や仕分け動作を行うケースソータ
クイックソート®EP
  • エアレスにより省エネを実現したエコなケースソータ
オークラ輸送機 ユニソーター
  • 独自のスライドシュー方式により高速で確実・ソフトな仕分けを実現
ハイスピードソーター
  • カートンケースやポリケースを少ないショックで高速・正確に仕分け
ディスクソーター
  • ディスクが回ってソフトに仕分け。シンプル機構で低価格なエコノミータイプのソーター
アングルソーター
  • 独自のスライドシュー方式で、搬送物を直交分岐できるソーター
西部電機 DDソータ
  • スペース効率とコストパフォーマンスに優れた直角転換式自動仕分け装置
  • ケースフローラックへの供給装置としても使用可能
EEソータ
  • 新機構直角転換ユニットを採用したソーター
フェースピッカー
  • パレットに積み付けられたカートンケースを、四面把持方式によりいかなる積み付けパターンでもソフトにしかも脱落させることがなく、高速でデパレタイズ
マージベアシステム
  • 多段・多連のフローラックに格納されたケース単位の荷物を欲しい順序で欲しい数だけ高速で自動ピッキングし荷揃えする高速摘み取り方式の自動ピッキングシステム

2-3-2.ピース仕分け

ピース仕分けとは、商品の自動仕分けをピース(バラ)単位で行う仕分け機のことを指します。

ピース仕分けを取り扱うお勧めのマテハンメーカーには、次のようなものがあります。

ピース仕分けを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク デジタルアソートシステム(DAS)
  • デジタルピッキングシステムを仕分け作業に応用した、種まき型仕分けシステム
ソーティングトランスファーロボット-S
  • ピース商品の仕分けと搬送を行う無人搬送ロボット。台車上部のチルトトレイに商品を投入すると、台車がシュートに高速移動し、チルトトレイが傾いて商品を投入して仕分ける
デジタルピッキングシステム(DPS)
  • 棚などに取り付けられたデジタル表示器の指示に従って、商品を摘み取っていくピースピッキングシステム
eye-navi
  • 集品箱に無線表示器とRFIDを取付けたピッキングシステムで、デジタルピックシステムと組み合わせて利用する
トヨタL&F POCKET SORTER
  • 上部空間を活用したハンガー式の保管・高速仕分けシステムです
IHI IHIデジタルピッキングシステム
  • つみとり方式・種まき方式・ピッキングカート式と多様なピッキングシステム
トーヨーカネツ ピースソータ
  • 名刺サイズの商品も確実に仕分ける小物専用ソータ
チルトトレイ式ソータ
  • 高速ピース自動仕分け機。検品と仕分けを同時に高速に行えるシステム
デジタルアソートシステム
  • 多彩な機能で種まき作業の効率化を実現
  • センターに入荷した商品を即座にオーダー別に仕分ける
ゲートアソートシステム
  • ミスゼロを追求したゲート開閉式仕分けシステム
  • 各間口にゲートを設け、商品のバーコードをスキャンすると、該当する間口のゲートだけが開く
椿本チエイン リニソート®R
  • 中量物向けチルトトレイ式ソータ。仕分け作業を自動化する中量物対応の高能力ピースソータ
リニソート®S-E
  • 軽量物向けチルトトレイ式ソータ。仕分け作業を自動化する中量物対応の高能力ピースソータ
リニソート®S-C∞
  • 軽量物向けチルトトレイ式ソータ。仕分け作業を自動化する省スペースタイプのピースソータ
リニソート®VS-E
  • 垂直ループ構造で省スペース化したピースソータ
SAS-PAK®
  • 回転棚仕分けシステム。作業者の能力を生かしつつ、多品種少量・多方面の効率的な仕分け作業を実現
QPS®
  • 半自動ピッキングシステム。作業者の能力を生かしつつ、多品種少量・多方面の効率的な仕分け作業を実現
オークラ輸送機 PTIシステム
  • 投入間口を光と音声でナビゲーションするLED仕分け装置
  • オーダー別仕分けがミスなくスピーディーに
ピカトルシリーズ
  • フローラックの間口と取り出す場所に大きくて見やすいLED表示器を装着
HASS(ハズ)シリーズ
  • ソーテングフローラックに割り付けられた店舗間口に効率よく種まきしていくシンプルなオーダー別仕分けシステム
ピックティーチャシステム
  • 保管棚の各間口に設けられたアイテム表示器に従うだけで、 スピーディなミスのないピッキングを実現
リビアオ JTRobotll Series

Heavy JTRobotll Series

Mini JTRobotll Series

※HPに詳細情報無し・公式Webサイトより問い合わせが可能
3D seed-planting wall + 3D seed-planting robot
  • 3D種まき壁 + 3D種まきロボット
  • 数百万単位の注文に対応できる、柔軟性と拡張性に優れた無制限のシュート

なお、ケース単位・ピース単位のどちらにも対応した仕分け機を取り扱うメーカーもあります。

詳しくは以下をご覧ください。

【ピース/ケースどちらにも対応した仕分け機を取り扱うメーカー】

■ダイフク 高速仕分けシステム「クロスベルトソーター

連結された台車がレール上を走行しながら、ベルトを左右に回転させ荷物を仕分ける仕分けシステム。幅広い荷姿に対応、レイアウトの柔軟性の高さ、柔軟なピーク対応(シュート先端部の作業遅れでシュートが満量になってしまっても、リジェクトせずループ上を再周回可能)、静粛性などがポイント

■トヨタL&F クロスベルト式高速仕分けシステム「CROSSORTER

クロスベルト式の仕分けシステムです。短いベルトコンベヤで構成されたセルユニットが、高速駆動するコンベヤループの上を走行しながら荷物を搬送・仕分け。薄物から大型段ボールまで、さまざまなサイズの荷物に対応可能

■オークラ輸送機 汎用タイプの仕分けシステム「クロスベルトソーター

大小さまざまな荷物を高速でソフトに仕分け

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2-4.自動荷降・積込機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

自動荷降積込機検討 おすすめマテハンメーカー

続いては、自動荷降・積込機を検討している企業にお勧めのマテハンメーカーを

・パレタイザ
・デパレタイザ
・バンニング/デバンニング

の順にご紹介します。

2-4-1.パレタイザ

パレタイザとは、段ボール等で梱包された荷物を持ち上げ、パレット上に自動で積み付ける装置のことです。

パレタイザを取り扱うお勧めメーカーには、次のようなものがあります。

パレタイザを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
トヨタL&F パレタイズロボット
  • ロボットの動作制約と積載効率を考慮した最適な荷姿で、段ボール・オリコン・コンテナなどの積み付けを自動化する知能ロボット
  • ロボットアーム・ハンド・3Dビジョンカメラ・各種センサー類を制御することでアルタイムに対象物の形状や周辺環境を認識し、瞬時に最適なロボット動作を計算
トーヨーカネツ ミックスパレタイジングロボット
  • サイズや重量が異なる段ボールケースを効率よくカゴ車や6輪カートに混載積付可能
パレタイジングロボット(オリコン専用)
  • オリコンをパレットやカゴ車等に積み付けるロボット
  • 高能力でさまざまなレイアウトに対応可能
オークラ輸送機 ビジョンパレタイズシステム
  • さまざまな大きさの荷物が混在する入出荷品のパレタイズに威力を発揮するのがビジョンロボット
  • 3Dカメラでとらえた画像を瞬時に処理し、ロボットが最適経路で荷物を積付
メカ式パレタイザ
  • ラインから次々と流れてくる搬送物を、短時間に高速で積付けるパレタイザシリーズ
  • ケース・袋もの・バルクなど積付ける搬送物に合わせて、また処理能力に合わせて、最適機種が選べる
HASS(ハズ)シリーズ
  • ソーテングフローラックに割り付けられた店舗間口に効率よく種まきしていくシンプルなオーダー別仕分けシステム
ピックティーチャシステム
  • 保管棚の各間口に設けられたアイテム表示器に従うだけで、 スピーディなミスのないピッキングを実現
西部電機 フローパレタイザー
  • 品質の異なる製品を1時間に3000ケースの高速で混載パレタイズすることが可能な装置
  • 目的に合わせた任意の順序でパレタイズが可能
Mujin MujinRobot パレタイザー
  • 最高500cs/hの業界最高の能力を誇るケース積み付けロボット
MujinRobot パレタイザー + AGV ソリューション 特売品積み付けパッケージ
  • MujinRobot パレタイザーとAGV、専用WCSで出荷積み付け工程を丸ごと自動化
  • スーパー・ドラッグストアのための特別パッケージ。標準化で低コスト・短工期を実現

2-4-2.デパレタイザ

パレタライザとは反対に、パレットに積まれた荷物を取り出す荷降ろし作業を自動で行う装置を、デパレタイザと呼びます。

デパレタイザを取り扱うお勧めメーカーは、以下の一覧表のとおりです。

デパレタイザを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
トヨタL&F デパレタイズロボット
  • 完全マスターレスで多品種ハンドリングが可能な荷降ろし自動化知能ロボット
  • 標準ハンドで段ボールケース、コンテナ、袋物に対応可能
  • 同じケースを2つ同時に把持するマルチピックハンドにより1,100cs/hの処理能力を実現
  • 混載の積荷に対しても、日用雑貨・食品・ホームセンターなど多岐に渡る実績を持ち合わせ、600cs/h以上の速さで荷降ろしが可能
オークラ輸送機 ビジョンデパレタイズシステム
  • パレタイズと同様にビジョンを活用したデパレタイジングロボット
  • 荷物寸法などの事前登録やティーチングが不要で、設置即稼働を実現
  • ケースや袋の単載から混載パレットのデパレタイズも確実に実行
FastPicker®
  • ロボットハンドにカメラを搭載したテパレタイジングロボット
  • カメラ架台を無くし、従来のビジョンシステムと比べ省スペース化が実現
  • AI画像処理によって、ケース寸法などの事前登録が不要
Mujin MujinRobot デパレタイザー
  • 単載で最高1,000cs/h、混載で最高600cs/hの世界一の能力を誇る荷下ろしロボット

なお、パレタイザ・デパレタイザのどちらの役割も果たす製品を取り扱うメーカーもあります。

詳しくは以下をご覧ください。

【パレタイザ/デパレタイザ両用の装置を取り扱うメーカー】

■ダイフク「ケースピッキングロボット

ロボットが指示された数量をケース単位でピッキングしたり、出荷パレットへ自動で積み付けることが可能。手作業によるピッキング積み付けに比べ、荷姿のバラツキを減らし、安定した荷姿を作ることが可能。1台あたり最大600ケース/時間の処理ができ、約3名分の作業を自動化することで、単調な作業から貴重な人材を解放 注)ロボット単体の販売無し

■オークラ輸送機「ロボットパレタイザ

パレタイズ分野のパイオニアとして培ったノウハウを結集し誕生した『ロボットパレタイザA シリーズ』。ハイスペックなロボット本体に加え、オークラが誇るコンベヤなど周辺装置をセットアップすることで、現場に最適なパレタイズシステムをご提供

■オークラ輸送機 「パレタイジング用協働ロボットシステム EasyPAL®

EasyPAL は侵入防止柵が不要なため、狭い場所でも設置できます。また、構成機器をパッケージにしたことで、設置や移動も容易になりました。

 さらに、新開発のティーチングソフト「OXPA-QmC」により、面倒だったティーチングが誰でも簡単にプログラムできます

■安川電機「パレタイジングロボット PLシリーズ

※一般公開されている詳細な情報はなし・公式Webサイトより問い合わせが可能

2-4-3.バンニング/デバンニング

自動荷降・積込機の中には、トラックやコンテナへの荷物の積込(バンニング)・荷降(デバンニング)を自動で行う製品もあります。

バンニング/デバンニングを取り扱うお勧めメーカーは、以下のとおりです。

【バンニング/デバンニングを取り扱うお勧めメーカー】

メーカー 製品名 製品特徴
オークラ輸送機 トラックローダ「TL-2P]
  • パレットに積まれた荷物を完全自動でウイングトラックにローディング(積み込み)とアンローディング(荷降ろし)が1台で行える業界初のパレット積み込み装置
  • 入出荷現場の省人化とドライバーの荷待ち時間の大幅な削減を実現

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2-5.ピッキングシステムを検討している企業にお勧めのマテハンメーカー

ピッキングシステム検討 おすすめマテハンメーカー

画像出典:トーヨーカネツ「スーパーピックディレクターシステム(SPD® Ⅲ)

最後は、ピッキングシステムを検討している企業にお勧めのマテハンメーカーを

・GTP型
・ピースピック

の2種に分けてご紹介します。

2-5-1.GTP型

GTPとはGoods to personの略称で、ピッキングシステムにおいては作業者の手元や所定の場所まで荷物を運んでくるタイプの物流ロボットのことを指します。

【GTP型ピッキングシステム(一例)】

GPT型ピッキングシステム

画像出典:ダイフク「Goods-to-Person 定点ピッキング

GTP型ピッキングシステムを取り扱うお勧めメーカーには、以下のようなものがあります。

GTP型ピッキングシステムを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 品特徴
ダイフク Goods-to-Person 定点ピッキング
  • 在庫コンテナとオーダー集品コンテナを作業者の手元に自動供給するシステム
  • 作業者は表示器の指示に従い、供給されたコンテナから必要な数量をピッキングするのみ。作業効率が向上すると同時に、作業者の身体的負担も緩和
トーヨーカネツ GTP(歩行レスピッキング®)
  • 商品が人のところまで運ばれてくることで、作業者が集めに行かなくてもピッキングが可能になるシステム
GP3(Goods to Person for Pick and Pack)
  • マルチシャトルを活用し商品ピッキングから梱包・ラベリングまでをワンストップに集約
  • 省人化を実現し、物流現場の効率を飛躍的に高める
Goods To Robot®(GTR)
  • 商品が人の手元に届くGTP(歩行レスピッキング)を進化させ、人によるピッキングをロボティクス化し、完全無人化を実現
Geek+ PopPickステーション
  • AI技術とロボティクスを融合させ、倉庫内のオペレーションを劇的に向上させる自動搬送ロボットシステム
  •  直感的な操作性と柔軟なカスタマイズが可能なため、さまざまな業界や業務環境に対応

2-5-2.ピースピック

ピースピックとは、商品をピース単位(バラ)ごとにピックアップするタイプのピッキングシステムです。

商品を一つ一つ掴み取るロボットタイプや、ランプや画面表示で作業者をナビゲートするタイプなど、さまざまな種類があります。

【ピースピック ピッキングシステム(一例)】

ヒースピックピッキングシステム

画像出典:Mujin「ピースピッカー

ピースピックのピッキングシステムを取り扱うお勧めメーカーは、以下のとおりです。

ピースピック ピッキングシステムを取り扱うお勧めメーカー一覧】

メーカー 製品名 製品特徴
ダイフク ピースピッキングロボット
  • 商品を在庫コンテナからオーダー別コンテナや集品コンベヤに自動ピッキングするロボット
  • 商品の形状、重量、位置、姿勢などに応じ、最適な配置を自ら選んでピッキングすることが可能。必要に応じ最適なハンドへの自動交換も行う

※ロボット単体の販売はなし

オカムラ オートロケーターシステム
  • デジタル表示とランプの店頭でピッキングの必要なロケーションを知らせ、素早くミスのないピッキングを可能に
ピッキングカートシステム
  • モバイルコンピュータを搭載したカーとでピッキング作業者をナビゲート
  • ミスや無駄のない作業で効率化・合理化に貢献
トーヨーカネツ スーパーピックディレクターシステム(SPD® Ⅲ)
  • 高頻度アイテムのピッキング生産性の向上
  • 高頻度で対象アイテムが比較的少ない集品形態でピッキング精度と能力を追求する場合に適応
バイパス式ピックディレクターシステム(BPD)
  • 高頻度~中頻度多品種アイテムのピッキング生産性の向上
  • 高頻度~中頻度で取り扱いアイテム数が多く、オーダが多い集品形態に適応
カートピッキングシステム
  • 中頻度~低頻度の多品種アイテムに対するペーパーレスでピッキングミスの無いローコストなピッキングシステム
Mujin MujinRobot ピースピッカー
  • 最高1,000pcs/hの世界最高の能力と高い汎用性を誇るピッキングロボット

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3.選択肢が多すぎるマテハンメーカー選びで失敗しない4つのコツ

マテハンメーカー選び 失敗しないコツ

続いては、マテハンメーカー選びで失敗しない4つのコツをご紹介します。

  1. 基本的には「総合メーカー」から検討する
  2. できるだけ早い段階で検討・プランニングする
  3. 国外メーカーを検討する場合は代理店に仲介してもらう
  4. 外部コンサルにマテハンメーカー選定の代行を依頼する

マテハンメーカーは種類が多く、ここまで記事を読んで

「選択肢が多すぎて候補を絞れない」
「結局のところ、どのメーカーに問い合わせれば良いかわからなくなってしまった」

といった混乱や疲労を感じられた方も多いのではないでしょうか。

本章の内容を参考に、数あるマテハンメーカーの中から貴社によりマッチしたメーカーを絞り込みましょう。

3-1.基本的には「総合メーカー」から検討する

基本的には「総合メーカー」から検討するというのも、マテハンメーカー選びで失敗しないコツの一つです。

自動倉庫・搬送・仕分け・パレタイザ・制御まで幅広くカバーする総合メーカー

さまざまな種類のマテハン機器を取り扱う総合メーカーを選べば、複数のマテハンを導入する際の据付工事からシステム連携までをスムーズに行えます。

具体的にどういうことか、以下の例をご覧ください。

自動倉庫+AGV+パレタイザを導入したいA社の場合
総合メーカーを選ぶと…

総合マテハンメーカーB社のみと契約し、B社製の自動倉庫・AGV・パレタイザを導入

→施工から機器同士の連携、システム連携をスムーズに行うことができた

特定の分野に特化したメーカーを選ぶと…

  • 自動倉庫に強いメーカーC社
  • 無人搬送機に強いメーカーD社
  • パレタイザに強いメーカーE社

の3社とそれぞれ契約し、C社製の自動倉庫・D社製のAGV、E社製のパレタイザを導入

→複数メーカー混ざることでシステム連携が難しくなり、稼働させるまでに多くの時間を費やした

このように、複数のマテハン導入を検討している・倉庫全体の刷新を考えている企業様にとっては、総合メーカーを選ぶのがベターだと言えるでしょう。

「無人搬送機だけ導入したい」「仕分け機だけ導入したい」といった単独のマテハン導入を検討している場合であっても、将来的に複数のマテハンが必要になる可能性があります。

以上のことから、基本的には総合メーカーの製品を選定しておくのがお勧めです。

ただし、分野特化型でありながら大規模ラインの構築が可能なマテハンメーカーというものも存在します。

特定の分野に強く大規模ラインの構築も可能マテハンメーカー
椿本チエイン
  • 搬送チェーン・FAラインに強い
オークラ輸送機
  • ソーター・コンベヤ系に強い
西部電機
  • パレタイザ・FA搬送が主力
Mujin
  • ロボット制御AIが核
  • ピッキング・パレタイジングを中心に取り扱いう分野特化+拡張型メーカー

※最近ではパレタイザ、デパレタイザ、AGVなども展開し、ライン構築力が上がっていることから「次世代型総合メーカー」的ポジションと言える

単独のマテハン導入を検討しており、特定の製品に強いメーカーをお探しであれば、上記のタイプのメーカーを検討しても良いでしょう。

3-2.できるだけ早い段階で検討・プランニングする

マテハンメーカー選びで失敗しないためには、まずはできるだけ早い段階で検討・プランニングすることが重要です。

今日の物流・製造業界では、人件費の高騰や採用の難化を背景に、倉庫や工場の機械化・省力化を目指す企業が増えています。

そのため、マテハンメーカーや代理店は多数の引き合いを受けている状況にあり、問い合わせをしても商談や導入までに時間がかかるケースが多いです。

「マテハンの導入~稼働が繁忙期に重なり、リソースを割けずに翌年に持ち越しとなった」等の失敗に陥らないよう、マテハンの導入を検討しはじめた時点で早めにプランニングしましょう。

【マテハン導入に向けたプランニング(一例)】

  • 現状の倉庫業務の課題を洗い出す
  • マテハン導入によって実現したい目標の設定
  • マテハン機器の種類を選定
  • マテハンメーカー・製品の選定
  • 連携させるシステムのベンダー選定・要件定義・設計・開発
  • テスト稼働/トレーニング

3-3.国外メーカーを検討する場合は代理店に仲介してもらう

国外メーカーを検討する場合は代理店に仲介してもらうというのも、マテハンメーカー選びで失敗しないコツの一つです。

国外メーカーのマテハンを直接導入しようとすると、製品の品質や仕様に関わらず、言語や文化の違いからコミュニケーション上の障害が生じやすくなります。

特に近年では、安価で高性能な中国系マテハンメーカーが注目されていますが、余計なコミュニケーションコストやトラブルを避けるためには日本国内の代理店を通した方が良いでしょう。

国外メーカーの製品を代理店として取り扱っている日本のマテハンメーカーには、次のような企業があります。

国外メーカーの製品を代理店として取り扱う日本のマテハンメーカー(一例)
メーカー名 取扱海外メーカー 取扱製品
トヨタL&F OPEX(アメリカ) 多段式高速仕分けシステム「Sure Sort™
Libiao Robot(中国) 立体型ソーティングロボットシステム「t-Sort 3D
平面型ソーティングロボットシステム「t-Sort
Bastian(アメリカ) 自動アンローディング/ローディングロボット「ULTRA Blue™
IHI EXOTEC Solution SAS(フランス) 3次元ロボットピッキングシステム「Skypod
オカムラ AutoStore(ノルウェー) シャトル型倉庫(バケット型)「AutoStore
RightHand Robotics.inc(アメリカ) ピッキングシステム(ピースピック)「ライトピック
トーヨーカネツ Modula(イタリア) トレイ式垂直保管システム「Modula
Libiao Robot(中国) 平面型ソーティングロボットシステム「t-Sort
オークラ輸送機 EXOTEC Solution SAS(フランス) 3次元ロボットピッキングシステム「Skypod
HIKROBOT(中国) AGVシステム
+Automation Libiao Robot(中国) 立体型ソーティングロボットシステム「t-Sort 3D
平面型ソーティングロボットシステム「t-Sort
t-Sort MAS
GROUND Standard Robots(中国) AMR「Oasis300C
AGF「GULF-1400-CDD
AGF 「GULF-1000-CPD

国外メーカーのマテハン導入を検討しているのであれば、まずは上記のような日本の代理店に問い合わせると良いでしょう。

3-4.外部コンサルにマテハンメーカー選定の代行を依頼する

ここまでの3つのコツをご覧になって、「どうやら社内の人間だけでマテハンメーカーを選定するのは難しそうだ」と感じた場合は、外部コンサルにマテハンメーカー選定の代行を依頼することをお勧めします。

具体的には、マテハンや周辺システム(WMS・WCSなど)を活用した倉庫の効率化を支援する「物流ITコンサル」がお勧めです。

【物流ITコンサルとは?】

企業の物流システムや機器導入をコンサル会社がサポートするサービスのこと

  • 物流業務の現状分析
  • 課題解決の提案(マテハン機器やベンダーの選定・オペレーションの変更など)

といった、倉庫管理業務の最適化やコスト削減の支援をしてもらえる

※詳しくは、以下のページを参考にしてください。

なぜメーカー選定にコンサルの力が必要なのか、詳しく見ていきましょう。

自社にとって最適なマテハンメーカー・製品を選ぶには、以下のような手順が必要です。

マテハンメーカーを選定するまでの手順(一例)
  • 現状の倉庫業務における課題を洗い出す
  • マテハン導入によって実現したい目標(To-Be像)を設定する
  • 目標を実現するために必要なマテハン機器の種類を選定する
  • 導入したいマテハンを取り扱うメーカーを比較し、1社に絞る

上記のような手順を社内の人間だけで進めるのは難しく、特に難易度の高い課題の洗い出しや目標設定においては、外部コンサル等の専門家の支援がなければメーカー選定に失敗してしまうリスクがあります。

具体的にどのような失敗に陥りやすいのか、よくある失敗ケースと成功ケースを比較してみましょう。

マテハンメーカー選定のよくある失敗ケース・成功ケース
失敗ケース
社内でマテハン導入のプランニングを行い、なんとなく良さそうなメーカー複数社に問い合わせ・見積をした。最もスムーズに話が進んだメーカーと契約したが、いざ導入してみると自動倉庫やWMSなどのシステムとの連携が上手くいかず、制限が増える・その解消に向けたカスタマイズが増えるなどの問題が発生した。
成功ケース
マテハン導入の支援実績が豊富なコンサル会社に依頼し、コンサルタントと伴走してマテハンメーカーを選んだ。プロの視点から倉庫現場の状況や長期的なDX構想を踏まえて最適な一社に絞り込んだことで、「いざ導入してみたら上手くいかなかった」というトラブルが避けられた。

このように、プロに伴走してもらうことで、メーカー選定の失敗リスクを最小限に抑えられます。

4.マテハンメーカーの選定なら、物流ITコンサル「Rally Growth」にお任せください!

Rally Growth

マテハン導入に向けてのリサーチを進めていくなかで、

「選択肢が多すぎて社内の人間だけではメーカーを決められない」
「外部コンサルにメーカーの選定を代行してもらいたいが、一体どのコンサル会社に頼めばいいのかわからない」

といったお悩みをお持ちであれば、「物流を中心とした業務知見の豊富さ」×「IT/機械化の知見・経験」を強みとする「Rally Growth」にご相談ください。

Rally Growthとは?
2021年に創立した、ミドルマーケットを中心としたDX化/新規事業構築支援を行う、ビジネスコンサルティングファームです。

代表の園田を中心に物流業界に知見のあるメンバーが集まっており、主に物流DXに関連する案件を中心に、複数の企業を支援しています。

Rally Growth メンバー

Rally Growthの強み
豊富な知識に基づいた広い視点での企画・提案ができる

これまで物流の改善企画を数多く支援してきた経験から、

  • 一般的な物流の仕組み
  • 物流現場の実情
  • 物流システム
  • マテハンメーカー・機器

など、物流業界の幅広い知識を持っています。

「課題が多岐にわたっていて、何から手をつけて良いかわからない」という場合でも、広い視点での企画・提案ができます。

マテハンメーカーの選定はもちろん、WMSやWCSといった周辺システムとの連携や、現場の根本的な課題を発見するコンサルまでこなす総合力の高さは、他社にはない大きな強みだと言えるでしょう。

【他社との違い比較表】

他社との違い比較表

お客様の支援事例
【プロジェクト概要】

  • 業態:製造小売
  • 取扱製品:アパレル
  • 従業員数:約35,000人
  • 導入目的:基幹システム・マテハン・WMSを連携させ、超省人化を実現させる

【プロジェクト背景】

6階建ての延床面積約10万㎡という巨大な専用物流倉庫を建設した同社は、マテリアルハンドリングメーカーと手を組み、RFID(無線自動識別)や自動倉庫、自動搬送機などを取り入れたプロジェクトを発足しました。

【支援内容】

弊社も当プロジェクトに参画し、主に以下3つの支援をさせていただきました。

  • 新倉庫の構想策定
  • マテハンメーカー・機器の選定
  • WMSの選定

最適なベンダーを探すべく、ベンダー選定に先立って多種多様なマテハンを活用したオペレーションの設計を行っていましたが、既存のクラウド製品ではマテハンとの連携はもちろん、同社の基幹システムとの連携も難しかったため、オンプレミス型かつフルスクラッチでのシステム構築に踏み切りました。

結果として大規模な物流倉庫の立ち上げに成功し、今では日本最大級の省人化倉庫として日々稼働しています。

>>Rally Growthの支援事例をさらに詳しく見る

マテハンの導入やシステムとの連携には多額のコストがかかり、場合によっては総コストが数千万~数億円にのぼる可能性もあります。

多額の予算を割いて最新マテハンを導入しても、綿密な計画を練らなければ、倉庫業務の改善に十分な効果を発揮させられません。

「自社倉庫の課題と徹底的に向き合い、最適なマテハン機器・メーカーを選定したい」
「目の前の課題に対処するだけではなく、10年後、20年後も生き残れる倉庫運用がしたい」

と考えている方こそ、まずはお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

Rally Growth株式会社への物流に関するコンサルティング案件のご相談はこちらより承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

相談

※顧客への対応や提案にお困りのマテハンベンダー様も、ぜひ上のフォームからご相談ください。
当社はマテハンベンダー様との協業も視野に入れており、顧客の業務整理からマテハン・システム要求事項の洗い出し、営業フェーズのお手伝いも可能です。

【資料請求】

以下よりRally Growthのサービス資料もご請求いただけます。

ご支援の全体像や具体的なご支援プランを掲載していますので、物流を中心としたDX支援のサービスをご検討の方はぜひご一読ください。

資料請求

<Rally Growth サービス資料イメージ>

資料イメージ

5.まとめ

最後に、本記事の重要ポイントをおさらいします。

▼主要なマテハンメーカー

  • ダイフク
  • トヨタL&F
  • IHI
  • 村田機械
  • オカムラ
  • トーヨーカネツ
  • 椿本チエイン
  • オークラ輸送機
  • 西部電機
  • +Automation
  • Mujin
  • ラピュタロボティクス
  • GROUND
  • オムロン
  • 安川電機
  • Geek+
  • クイックトロン
  • リビアオ

取り扱っている製品の種類や特色はメーカーによって異なる

→どのメーカーを選ぶのが最適かは、どんなマテハン機器を導入するかによって変わるため、まずは導入したい機器の種類を絞り込むことから始める

※メーカーごとの取扱製品を調べるには、記事の序盤の一覧表1.【全18社】主要マテハンメーカーを一覧で公開」をご活用ください。

▼マテハンメーカー選びで失敗しない4つのコツ

  • 基本的には総合メーカーがお勧め
  • できるだけ早い段階で検討・プランニングする
  • 国外メーカーを検討する場合は代理店に仲介してもらう
  • 外部コンサルにマテハンメーカー選定の代行を依頼する

→選択肢が多く比較が難しいマテハンメーカーの選定を社内の人間だけで遂行するのは難しいため、まずは「物流ITコンサル」に相談してみるのがお勧め

本記事の内容が、貴社の倉庫運用改善のお役に立てましたら幸いです。

この記事を書いた人
安孫子悠介

安孫子悠介

Rally Note編集長 &Rally Growth株式会社 取締役。 専門はBtoB営業とマーケティング。KPI設計を含めた営業戦略・営業現場改善や、コンテンツマーケ、CRM、サイトUX改善などデジタルに強み。

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