激しい環境変化を「楽しみながら」乗り越えるためのビジネスマガジン

運営:Rally Growth株式会社
無料
   
物流DXに強みを持つコンサル"Rally Growth"のサービス資料のダウンロードはこちら

WMSベンダー31社を一覧で公開!自社にマッチした一社を選ぶ方法

カテゴリー:logistics
公開日: / 更新日:
LINEで送る
Pocket


wms ベンダー

「自社の倉庫にWMSを導入することになったが、どのようなベンダーがあり、どう選べば良いのか?」
「何社かに話を聞いてみたが、情報過多で選べない。ベンダーごとの比較や選定基準など、客観的な情報がほしい」

倉庫業務の改善にWMSを導入することになり、いざ契約するベンダーを選定するタイミングにさしかかった企業様の中には、このような疑問や不安をお持ちの場合も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、WMSのベンダー選定には十分なリサーチとマッチングが必要であり、「どんな企業もここを選んでおけば間違いない」というWMSベンダーは存在しません。

日本には数多くのWMSベンダーが存在し、特色や得意分野はそれぞれ異なります。

多くの選択肢の中から自社の課題を解決してくれる「最高の一社」を選ぶには、専門知識に基づいた高いリサーチ力・判断力が必要です。

以上のことから、WMSベンダーを正しく選定するには社内の人間だけで意思決定せず、第三者のプロに頼るのがベターだと言えるでしょう。

本記事では、これからWMSを導入する企業様に向けて

・国内の主要WMSベンダー一覧
・WMSベンダーを選ぶ手順
・自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント

といったベンダーに関する情報をわかりやすく解説します。

貴社のWMS導入が無事成功するよう、現実的かつ具体的な提案をしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.国内の主要WMSベンダー一覧

まずは、日本にどのようなWMSベンダーが存在するのかを知るために、国内の主要ベンダー31社を一覧にした以下のリストをご覧ください。

【国内の主要WMSベンダー一覧】

No ベンダー名 製品名 対応業種 特色・強み 提供形態
クラウド オンプレ
1 AnyMind Group株式会社 AnyLOGI EC特化 アジア各国の物流パートナーネットワークを活用し、国内外のEC販売に関わる物流をトータルサポート
2 マンハッタン・アソシエイツ株式会社 Manhattan Active WMS 汎用
  • 米国にて、14年連続でWMS市場のリーダーとして評価を獲得
  • 実績1,600社以上
3 インフォアジャパン株式会社/NSW Infor WMS 汎用
  • 大規模倉庫向けグローバルWMS
  • 庫内作業員の労務管理や3PL請求管理もできる
4 キッセイコムテック株式会社 PARCKs 製薬業・医薬品特化 JD-NETやPLANETといったEDIに標準対応、医薬品卸との取引をスムーズに
5 ロジザード株式会社 ロジザードZERO 汎用 3PL・EC事業者・製造業・卸売業など幅広く対応
6 ヤマトシステム開発株式会社 倉庫革命 汎用
  • ヤマト運輸との親和性が非常に高い(送り状・ピッキングリスト・納品書の一体型帳票が利用可能)
  • マッピング機能でWMSへ連携するデータの加工が不要
7 株式会社SEAOS Mr.Stream 汎用
  • メーカー・流通・小売(実店舗・EC)など幅広い導入実績あり
  • 上流から下流まで、社内外のシステムと連携可能
Xble 汎用
  • 衣類・食品・薬品・化粧品・通信端末など多様な現場で求められる機能を標準搭載
  • 自社の業務に合わせてオプション機能の追加も可能
8 株式会社インフォセンス ZIZAIA(ジザイア)WMS 汎用
  • 使用する人数や拠点数が増えても、追加費用を払うことなく、契約時のライセンス価格で無制限に使用可能
  •  小売業・製造業の導入実績が豊富
9 株式会社コネクテッド Connected Linc 汎用
  • 他システムを利用せず、原材料や部品などの資源管理もできる
  • 有効期限が近い順番で引当を行い廃棄ロスを低減
10 株式会社コマースロボティクス AiR Logi 汎用
  • 1,500件以上の圧倒的な導入実績
  • ロボット、マテハン、OMS連携多数
  •  柔軟にカスタマイズが可能
11 株式会社コモンコム LOGI-Cube STORAGE 汎用 同社の日計表管理システムと連携させれば、荷主に対するトータルの売上額が簡単に把握できる
12 株式会社シーネット ci.Himalayas/R2 汎用
  • クラウド型WMSの売り上げシェアが 13年連続No.1(2011年~)
  • カスタマイズ・外部連携の実績が豊富
13 株式会社セイノー情報サービス SLIMS 汎用
  • 物流業・製造業・卸売業などさまざまな業種に対応
  • 品質・コスト・納期を向上する「物流管理機能」搭載
14 株式会社ダイアログ W3 mimosa 汎用
  • WMS初心者にも易しいUI・UX
  •  荷姿管理、ロケ・ロット、消費期限管理等、多様な業務に対応
15 株式会社ブライセン COOOLa 汎用
  • カスタマイズが柔軟
  • 導入時のサポートが手厚い
16 株式会社フレームワークス iWMS G5 汎用
  • あらゆるサプライチェーンのステージ、業種業態の物流センターでの導入成功実績あり(900件以上)
  • 省人化設備連携を提案
17 株式会社ロジクラ ロジクラ 汎用
  • スマートフォンでの検品等が可能で、バーコードリーダーの購入が不要
  • 専門知識ゼロでも使えるUI・UX
18 株式会社ロジレス logiless EC特化 複数ECも一元管理。在庫情報はリアルタイム更新
19 株式会社関通 クラウドトーマス 汎用
  • 導入支援が手厚く、豊富な提案で物流改善の実績は1,000社以上
  • 小中規模事業者向け
クラウドトーマスPro For medical 医療業界特化
  • 医療業界の特殊なコード(「GS1-128」など)に対応している
  • ロット別での在庫管理で、医薬品や医療機器の扱い時に発生する入出荷の記録・確認が行える
20 株式会社東計電算 AWMS ドラッグストア/食品・スーパー/外食企業向け
  • 複数センター/複数荷主に対応
  • TC/DCに対応
  • 3温度帯に対応(常温、冷蔵、冷凍)
  • ブラウザで関連企業に情報公開し、作業時間の短縮が可能
  • ロット管理に対応
  • 日付管理に対応(賞味期限、消費期限、製造日)
  • GS1に対応
CLOWS ファッション・アパレル特化型
  • BtoB(店舗・卸用)とBtoC(EC注文用)で在庫を分けずに、同一倉庫内・同一システム上で一元管理が可能
  • ケース管理に標準対応
21 三谷コンピュータ株式会社 W-KEEPER 汎用
  • 倉庫業、3PL業、卸業、製造業と幅広い業種に対応
  •  複数拠点・複数荷主にも対応
22 三菱電機ITソリューションズ株式会社 HYPERSOL WMS 汎用
  •  マッピング機能で上位システムと簡単に連携できる
  •  複雑な検品やオフラインでの操作など、特殊な環境での倉庫管理にも対応
23 ロジスティードソリューションズ株式会社 ONEsLOGI/クラウド WMSシリーズ 汎用
  • 商品特性、取扱単位、物量など現場の運用シーンに応じて最適なデバイスを提案
  • 分析・最適化ツール・輸送システムなど多様な周辺機器と連携し、物流業務を拡張できる
24 NECソリューションイノベータ ULTRAFIX/WMS 汎用
  • 中小事業者向け
  • 操作が簡単で未経験者も安心
25 三進金属株式会社 Xaicoss 汎用
  • マテハンメーカーだからこそできる、システムづくりや連携の豊富な提案
  • 重量や形状が都度異なる製品の保管も個体識別管理が可能
26 レクソル株式会社 LexSolWMS 医療機器・アパレル・雑貨・食品特化
  • 最短3カ月のスピーディーな導入
  • AGVをはじめとしたロボティクス、モバイルデバイスやRFIDとの連携機能が豊富
27 株式会社IHI IHI-WMS 汎用
  • 直感的に操作できるよう設計されたUI
  • 通常版の「スタンダード」以外に、自社に必要な機能だけをピックアップできる「エンタプライズ」版も提供
28 株式会社ダイフク WareNavi 汎用
  • 物流センター業務を網羅した、マテハンシステムのためのパッケージWMS
  •  センター全体を視える化するモニタリング機能
  • 物流分析機能で運用改善を支援
29 村田機械株式会社 Muratec E-LOGICS WMS 汎用
  • 自動倉庫システムも提供しており、自動倉庫との連携に強い
  • 様々な業種の多様な荷姿に対応
30 株式会社アトム・エンジニアリング @wms 汎用 クラウド型のWMSであるため、インターネットに接続可能なPCやスマートフォンがあれば、外出先からでも在庫状況を確認できる
31 NEC株式会社 EXPLANNER/Lg 汎用
  • 大規模事業者向け
  • 正確な在庫把握・管理をリアルタイムで実現
  •  改善への意思決定を支援する分析機能が充実

このように、日本には数多くのWMSベンダーが存在し、特色や得意とする分野はさまざまです。

上記のベンダーの中から自社とマッチするものをどのようにして選べば良いかは後ほど詳しく解説しますので、本章では

・数多くの選択肢があるということを把握する
・候補にある程度の当たりをつける

といった参考程度にご覧ください。

なお、本記事ではベンダーフリーの立場を取っていることから、特定の「お勧めのベンダー」は紹介しておりません。

「どのベンダーがお勧めか」は依頼する企業の状況によって異なるため、本来であれば個別に詳しく話を聞かなければ判断できないものです。

WMSベンダーの選定は、一般的なお勧め情報に左右されず、フラットな視点で慎重に進めることが重要だと言えるでしょう。

2.これからWMSベンダーを探す企業に用意された2つの選択肢

wms ベンダー 選択肢

これからWMSベンダーを探す企業に対して、本記事が提案する選択肢は以下の2つです。

・徹底的にリサーチして自力で選ぶ
・外部のコンサルタントを入れる

それぞれどのようなことをするのか、詳しく見てみましょう。

これからWMSベンダーを探す企業に用意された2つの選択肢
1.徹底的にリサーチして自力で選ぶ 2.外部のコンサルタントを入れる※
方法 資料請求や問い合わせを自社で行い、複数のベンダーに提案依頼をして最も相性が良いと感じる一社を選定する方法 「物流ITコンサルタント」に依頼し、ベンダーの選定を代行してもらう方法
メリット
  • ベンダー選定にコストがかからない
  • 自社内にWMSの情報や知見がたまりやすい
  • 相性の良いベンダー選定の精度が上がる
  • 自社でリサーチや提案依頼調整などを行う負担がなくなる
  • プロの意見をもとに選定すべき評価軸などが明確になりやすい
  • ベンダーと契約後もWMSの導入成功に向けてサポートしてもらえる
デメリット
  • 相性の良いベンダー選定の精度が高まりにくい(現実的にはアプローチ・情報収集できるWMSベンダーの数には限りがあるため)
  • リサーチに時間と手間がかかる
  • どのような評価軸で選定したらよいか、曖昧になってしまうことが多い
  • 費用がかかる(数百万円~数千万円)
  • 自社内にWMSの情報や知見がたまりにくい

本記事では、基本的には2つめの選択肢「外部コンサルタントを入れる」をお勧めしています。

なぜなら、WMSベンダーの選定は

・ベンダーから提案された設計に無駄がないか
・将来的な拡張性まで考慮されているか
・導入後、本当に問題なく稼働するか

といったさまざまな視点から複数のベンダーを比較・評価をしなければならず、物流システムの専門知識や比較のノウハウを持たない社内の人間だけでは困難な作業だからです。

また社内リソースだけで選定を進めようとした場合、全てのベンダー情報を集めて比較することは現実的ではなく、どのような観点で絞ったうえで情報収集を行うか、という点から躓きがちです。

しかしその一方で、「いきなり外部コンサルを付けたほうが良いと言われても抵抗がある」と感じる企業様も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では

・まずは自力でWMSベンダーを選ぶ手順・ポイントについて解説
・社内で選定することに限界を感じた企業様に向けて、プロに依頼する方法とポイントを解説

といった順で、ベンダーの選定方法を解説していきます。

「社内の人間だけで選んでみたい」と思われた場合はこのまま次章の「3.WMSベンダーを選ぶ手順」を、「今すぐプロに任せたい」と思われた場合は記事の後半「5.【結論】WMSベンダーの選定は『物流ITコンサルティングサービス』を利用すべき」をご覧ください。

3.WMSベンダーを選ぶ手順

wms ベンダー 選ぶ手順

ここからは、WMSベンダーを選ぶ手順を、4つのステップでお伝えします。

「まずは自力でベンダーの選定を行いたい」という企業様は、ぜひ参考にしてください。

3-1.課題の洗い出し・目的の整理を行う

まずは、課題の洗い出しと目的の整理を行います。

システム導入をする上で欠かせないステップであり、一般的には「現状分析」と呼ばれる工程です。

・現状の倉庫現場の課題は何か?
・どの業務をWMSに任せたい(自動化したい)か?
・WMSを導入して何を実現したいのか?

など、WMSを導入するに至った原因となる課題や達成したい目的を可能な限り書き出し、リストを作りましょう。

課題・目的リストの作成例
【入荷作業の課題】

  • 入荷検品に時間がかかる・ミスが多い
  • 棚入れした商品のロケーションをエクセルで登録(手入力)するのに時間がかかる

→ハンディターミナルとバーコードを活用し、検品と商品情報の登録を自動化したい

【出荷作業の課題】

  • ピッキングミスが多い
  • 新人スタッフがピッキング時に商品をなかなか見つけられず時間がかかる
  • 手書きの送り状の記入ミスによる誤出荷・配送遅れが目立つ

→誤った商品をピッキングするとアラートが鳴る機能・送り状の自動発行・フリーロケーションによる在庫管理を実現したい

【棚卸作業の課題】

  • 棚卸の人手が足りず、循環棚卸を定期的に行えなくなっている

→商品のカウントをできる限り自動化し、循環棚卸を週に1回実施できるようにしたい

【その他の課題】

  • 人手不足で人力での作業に限界を感じ、物流ロボットの導入を検討している
  • 在庫商品のABC分析がしたいが、手間がかかるためできない

→AI・ロボットと連携できるWMSを導入し、倉庫業務の生産性と精度を大幅に上昇させたい

【WMSを導入して何を実現したいのか?】

  • 限られたリソースを最大限に活用し、人手に依存しない倉庫を作る

上の例を参考に、どの業務でどのような課題が生まれているのか、突き詰めると何を達成したいのか、箇条書きでリスト化してみましょう。

【課題・目的リスト作成時のポイント】

・ポイント①:現場で働くスタッフからも意見をもらう

現場の責任者や経営陣などの上層部だけで意見をまとめず、現場で実際に作業を行っているスタッフからも意見を出してもらうことで、より具体的・深刻な課題を発見できます。

・ポイント②:システム課題も洗い出す必要がある

ベンダーへの提案依頼時に必要になるため、業務課題だけでなくシステムにおける課題も確認しておく必要があります。「マスタ変更やパラメーター設定ができないことで、改修頻度が多くなってしまっている」など社内のIT部門と連携して現行システムにおける課題も一定可視化することで、必要な機能が見えてきます。

・ポイント③:課題の洗い出しが難しい場合は専門家に相談する

「そもそも何が課題かわからない」という場合は、社内の人間だけでWMSの選定を行うのが難しいため、専門家のコンサルティングを受けることをお勧めします。

記事の後半「5.【結論】WMSベンダーの選定は「物流ITコンサルティングサービス」を利用すべき」をご覧ください。

どんなに性能が良い・評判の高いWMSベンダーでも、貴社が現在抱えている課題をピンポイントで解決できなければ意味がありません。

課題や目的を具体的に言語化しておく作業は、これからWMSを導入する全ての企業がはじめに行うべき作業だと言えるでしょう。

3-2.予算・希望納期を設定する

続いては、予算と希望納期の設定をしましょう。

WMS導入にかけられる費用と時間の目安をあらかじめ定めておくことで、

・ベンダー選定の判断材料になる
・資金切れや担当者の負担増加によりプロジェクトが頓挫してしまうリスクを防ぐ

といったメリットがあります。

WMSの導入が初めてで、「どれほどの費用や時間がかかるか見当がつかず、予算も希望納期も決められない」という場合は、タイプ別のWMSの費用と期間の相場を一覧にした以下の表を参考にしてください。

タイプ別・WMSの費用と期間の目安
タイプ 5年間利用した総コストの相場※ イニシャルコスト ランニングコスト 期間
SaaS型

  • ベンダーの提供するシステムを月額制で利用するタイプ
  • 小規模で一般的な物流業務が中心な中小企業向け
1,300万円~ 100万円~ 月額20万円~ 2~3カ月
パッケージ型

  • 倉庫管理に必要な基本機能が既に開発されてパッケージ化されているタイプ(カスタマイズも可)
  • 一定の物量があり、業務パターンがやや複雑な中堅~大企業向け
6,000万円~ 数千万円~ 開発費の10%程度

年間300万円~

6カ月

~1年以上

※予算イメージの目安として、導入後5年程度稼働させた場合のトータルでかかるコストの概算を記載しています

実際にかかる費用や期間は、システムの導入規模やカスタマイズの範囲・難易度によって大幅に変わるため、プロジェクトが完了するまではわかりません。

そのため、上の表はあくまで目安として活用し、予算や納期の設定が難しい場合は物流ITコンサル等のプロに相談すると良いでしょう。

【予算・希望納期を設定する際のポイント】

「できるだけ低予算、短期間」ではなく「このぐらいまでなら予算を割ける・時間を費やせる」を基準に金額・期間を設定する

安さ・早さを最優先してしまうと、課題解決に必要なカスタマイズやオプションの追加が実装できなくなり、プロジェクトの失敗に繋がります。

また、「これ以上は出せない」と上限をあらかじめ提示しておくことで、ベンダー側も「こうすれば予算内に収まる」といった提案がしやすくなります。

3-3.WMSベンダーの情報収集をし候補を絞る

続いては、WMSベンダーの情報収集をし候補を絞ります。

具体的な手順は、以下のとおりです。

課題・目的リストの作成例
1.記事の冒頭「1.国内の主要WMSベンダー一覧」で紹介したリストで、ベンダーごとの違いを比較する
特に重点的に見るポイントは

  • 対応業種
  • 特色・強み

同じ業界・業種に実績があるベンダーがあれば、積極的に候補に入れる

2.対応業種や特色が自社のビジネスと大きく離れていないベンダーのWebサイトにアクセス
Webサイトで公開している情報が少なければ資料請求をする
3.個別問い合わせするベンダーを絞る
次のステップである「3-4.ベンダーへの問い合わせ・提案依頼」に進める候補を絞る

候補となるベンダーの数が多いほど、後々のやり取りの負担も増える。3~5社など、ある程度の数に絞るとよい

ベンダー側が自社のWMS製品に関して公開している情報は限られており、費用等も「要問い合わせ」と記載しているところが多いです。

そのため、個別にやり取りをするベンダーの候補は、ある程度感覚的に絞らなければならず専門家を介さずベンダーのリサーチをするのは難しいと言えるでしょう。

3-4.ベンダーへの問い合わせ・提案依頼を行う

ベンダーの候補を絞ったら、いよいよ個別に問い合わせ・提案依頼を行います。

複数社のベンダーに提案依頼書(RFP)を送り、各社から「自社でWMSを導入した場合こうなる」といった提案書を作成してもらいましょう。

ベンダーから提案してもらう内容(一例)
  • 導入計画(大まかな工程表など)
  • 実装する機能の選定
  • カスタマイズの範囲
  • システム連携
  • 運用コストのシミュレーション、ROI(投資利益率)の試算
  • 業務改善の提案 など

提案依頼書は依頼主自身で作成するのが一般的ですが、作成のスキルやノウハウがない場合は

・プロ(物流ITコンサルタントなど)に提案依頼書の作成代行を依頼する
・WMSの導入目的・予算・希望納期など最低限の要件だけをまとめ、細かい提案内容はベンダー側に委ねる

のいずれかを選択する必要があります。

各社のベンダーが作成した提案書を受け取った後は、内容を比較して

・自社の希望とマッチしている
・WMS導入成功の見通しが立つ

と最も感じられる一社と契約を結ぶというのが一般的な流れですが、やはり専門家のサポート無しでは難しいというのが実情です。

4.自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント

wms ベンダー ポイント

ここからは、自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイントを5つご紹介します。

・自社の課題解決に必要な機能が揃っているか
・自社の業務フローとマッチしているか
・倉庫で稼働させているシステムや周辺機器と連携できるか
・企業規模・業種・業界に適しているか
・希望する提供形態か

前章「3.WMSベンダーを選ぶ手順」を読んで、

「そもそも候補を絞る基準がわからない」
「ある程度候補は絞れそうだが、最後の一社が決められない場合はどうすれば良いのか?」

等の疑問を感じた方は、ぜひ本章の内容を参考にしてください。

4-1.自社の課題解決に必要な機能が揃っているか

自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント、まずは「自社の課題解決に必要な機能が揃っているか」をチェックしましょう。

WMSには、以下のような機能があります。

標準機能(どのベンダーでも原則対応できるもの)
機能名 期待できる効果
入荷管理 仕入先や工場など、外部から倉庫へ入ってくる物をバーコードやハンディターミナル等で管理する機能

【詳細機能の一例】

  • 入荷予定情報の取り込み
  • 入荷予定リストの発行
  • 入荷実績の入力
  • ラベル発行
  • 入荷検品
在庫管理 在庫のリアルタイムな情報を管理する機能

【詳細機能の一例】

  • 在庫照会
  • ロケーション移動
  • 在庫調整
  • 廃棄処理
  • 補充
出荷管理 取引先や顧客から注文を受けた商品が正しく出荷・納品されているか管理する機能

【詳細機能の一例】

  • 在庫引当/作業単位作成
  • ピッキングリストの発行
  • ピッキング/出荷検品
  • 梱包入力
棚卸管理 棚卸し作業を効率化し、在庫データと実在庫の差異を把握・修正する機能

【詳細機能の一例】

  • 棚卸指示
  • 棚卸作業
  • 棚卸差異リスト
  • 棚卸結果報告
マスタ管理

※倉庫内のあらゆるデータを整理・統合する機能

複数のシステムに散在するさまざまな情報を「マスタデータ(業務に必要な基本的な情報)」として種類別に整理統合し、一貫性のあるデータとして維持する機能

【詳細機能の一例】

  • 商品マスタ
  • ロケーションマスタ
  • 取引先マスタ
  • 倉庫マスタ
応用機能(一部のベンダーしか対応できないもの)
機能名 期待できる効果
KPI管理

※倉庫業務のKPI(コスト・生産性・品質などの中間的な目標)を管理する機能

倉庫業務のKPI(コスト・生産性・品質などの中間的な目標)を管理する機能

【詳細機能の一例】

  • 倉庫のKPI分析
  • 作業進捗照会
外部連携

※外部のシステムやソフト・機器とWMSを連携させる機能

外部のシステムやソフト・機器とWMSを連携させる機能

【詳細機能の一例】

  • 基幹システムとの連携
  • 受注管理システム(OMS)との連携
  • マテハン機器・物流ロボットとの連携
その他カスタマイズ 標準機能ではまかなえない、現場の業務に合った自由度の高い操作を可能にする

※イレギュラーな業務が多い現場ほど、カスタマイズが必要になる可能性が高い

【カスタマイズの一例】

  • 商品のサイズごとに格納ロケーションを変える
  • ヒューマンエラー防止のために検品作業を複数回行う
  • 複数拠点で在庫の振り分けを行う など

これらの機能の中から、「3-1.課題の洗い出し・目的の整理を行う」で作成したリストを元に、あなたの会社にとって必要なWMSの機能をピックアップしていきます。

【例】課題解決に必要なWMSの機能をピックアップ
入荷作業の課題
  • 入荷検品に時間がかかる・ミスが多い

→WMSの「入荷管理機能(入荷検品)」で解決!

入荷した商品にバーコードを貼り付け、ハンディターミナルでスキャンすることでWMSに商品の情報が登録できるため、入荷検品の効率化・正確化ができる

  • 棚入れした商品のロケーションをエクセルで登録(手入力)するのに時間がかかる

→WMSの「入荷管理機能(格納・棚入・ロケーション管理)」で解決!

棚入れ時にハンディターミナルでロケーションをWMSに登録できるため、ロケーションの管理漏れの削減や登録の所要時間削減につながる

出荷作業の課題
  • ピッキングミスが多い

→WMSの基本機能「出荷管理機能(ピッキング/出荷検品)」で解決!

誤った商品をスキャンすると音や振動でエラーを知らせてくれる製品もある

  • 新人スタッフがピッキング時に商品をなかなか見つけられず時間がかかる

→WMSの基本機能「入荷管理機能(格納・棚入・ロケーション管理)」で解決!

棚入れ時にハンディターミナルでロケーションをWMSに登録しているため、「何がどこにあるかわからない」といった問題が発生しない

  • 手書きの送り状の記入ミスによる誤出荷・配送遅れが目立つ

→WMSの応用機能「EC受注管理機能(送り状データ出力)」で解決!

WMSから出力した送り状のデータを運送会社の送り状発行システムへアップロード・印刷することで、送り状の手書きが不要になる

※送り状発行システムを自社で構築し、外部システムとの連携ができるWMSを導入するという選択肢もある

棚卸作業の課題
  • 棚卸の人手が足りず、循環棚卸を定期的に行えなくなっている

→WMSの基本機能「棚卸管理機能(在庫照会・在庫調整)」で解決!

ハンディターミナルで在庫を全てスキャンすれば整合性確認が終わるため、現場の負荷が大きく低減される

その他
  • 人手不足で人力での作業に限界を感じ、物流ロボットの導入を検討している

WMSの応用機能「外部連携機能(マテハン・ロボット連携)」で解決!

物流ロボットの運用には正確な商品情報の管理が必須であるため、物流ロボットを導入するならWMSを導入は必須とも言える

  • 在庫商品のABC分析がしたいが、手間がかかるためできない

→WMSの基本機能「マスタ管理機能」で解決!

在庫商品をランク付けできるマスタを用意することで、優先度が高い品目を重点的に管理できるようになり、ABC分析などが可能になる

※基本機能として搭載されていない製品の場合、カスタマイズが必要なケースもある

WMSを導入して将来的に実現したいことが「限られたリソースを最大限に活用し、人手に依存しない倉庫を作る」であった場合…

→AIやマテハンを活用して省人化・無人化を推進できるベンダーを選ぶ必要がある

このように、自社の課題解決に必要な機能が揃っているかを事前にチェックしておくことで、

「欲しい機能が標準搭載されているベンダーを選びやすい」

といったメリットがあるだけではなく、

「契約した後で欲しい機能が技術的に用意できないと言われた」
「自社にとっては不要な機能をオプションで付けてしまった」

といった失敗を防げる可能性が高まります。

4-2.自社の業務フローとマッチしているか

自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント、2つめは「自社の業務フローとマッチしているか」です。

課題解決に必要な機能が搭載されているWMS(ベンダー)を選んでも、実際に導入してみたら自社の既存の業務フローと適合しなかった、というケースがあります。

一体どういうことか、具体例を見てみましょう。

自社の業務フローとマッチしていないベンダーを選んでしまう例
A社では、倉庫内の一部の商品のみ、特殊な梱包をしてから出荷しなければならないという業務フローがあった。出荷管理機能を標準機能として搭載されているWMSなら大丈夫だろうと思い、最も低コストで導入できるベンダーと契約

導入したWMSを現場で稼働させてみたところ、ごく一般的な出荷フローにしか対応していなかったことが判明。特殊包装の作業をシステム内で管理することができず、システムの指示どおりに出荷業務を進めると他の商品と同じ包装で出荷してしまうことになる

出荷時の梱包ミスが多発。ミスを防止するために確認のための作業が増え、かえって作業効率は低下した

上の例のような失敗を防ぐために、ベンダーと契約する前に現場の業務フローを見てもらい、

・自社の業務フローとマッチする機能は揃っているか
・標準機能で間に合わない場合、どのようなカスタマイズを提案してもらえるか

といった確認をすることが重要です。

4-3.倉庫で稼働させているシステムや周辺機器と連携できるか

倉庫で稼働させているシステムや周辺機器と連携できるかというのも、自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべき重要なポイントです。

【外部システム・周辺機器とは?(一例)】

  • 基幹システム(会社の総合システム)
  • 販売管理システム(POSレジなど)
  • 受注管理システム
  • 通販モール・ネットショップ
  • 配送システム
  • 各種マテハン機器・物流ロボット

すでに外部システムや周辺機器を導入している(または今後導入予定がある)場合は、それらのシステムとの連携技術を持つベンダーを選ばなければなりません。

既存の外部システム・周辺機器との連携ができないベンダーを選んでしまった場合、作業効率がかえって悪化する・連携ミスによるトラブル(データのズレによる欠品など)が生じる等のリスクがあります。

これらのリスクが現場にどのようなトラブルをもたらすのか、以下の例をご覧ください。

外部連携ができないことによるトラブル例
例1.基幹システムとの連携に失敗し在庫ズレが生じる
それぞれのシステムにおける在庫増減の考え方とIF連携が一致しておらず、在庫がないのにオーダーを受けてしまい、現物欠品が発生するなど

→顧客満足度の低下・クレームに繋がる

例2.物流ロボットとの連携がうまく行かず生産性が下がる
IF連携の頻度やタイミングが業務にマッチしておらず、無駄な待ち時間が発生するなど

→生産性向上のために物流ロボットを導入した意味がなくなってしまう

外部システム・周辺機器との連携ができるかどうかをチェックする方法としては、以下の3つが有効です。

・ベンダーのWebサイトでこれまでの連携実績を確認する
・直接ベンダーに問い合わせ、連携可能かを確認する
・連携させたい外部システム・周辺機器とWMSを同一のベンダーで契約する

WMSベンダーの中には、WMS以外のシステムの開発・提供やマテハンの製造を行っている企業もあります。

【外部システムの提供も行っているWMSベンダー(一例)】

三菱電機ITソリューションズ株式会社:基幹システム

NEC株式会社:配送管理システム(TMS)

【マテハンの製造も行っているWMSベンダー(一例)】

株式会社ダイフク

村田機械株式会社

同じベンダーの製品で統一することができれば、「実際に導入してみたら連携が上手くいかなかった」という失敗が防止できます。

いずれにしても、倉庫で稼働させているシステムや周辺機器と連携できるかは、ベンダー選定時に必ず確認するようにしましょう。

4-4.企業規模・業種・業界に適しているか

自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント、4つめは「企業規模・業種・業界に適しているか」です。

日本に存在する30社以上のベンダーにはそれぞれ異なる特色があり、以下の例のように特定の規模・業種・業界に特化した機能やノウハウ、実績を持っているベンダーも少なくありません。

特定の分野に適したベンダーの例
大規模物流センター向けのベンダー
NEC株式会社EXPLANNER/Lg

大規模なデータも正確な在庫把握・管理をリアルタイムで実現

インフォアジャパン株式会社/NSWInfor WMS

倉庫のデジタル化と可視化、オペレーションの自動化と効率化ニーズに対応する大規模倉庫向けグローバルWMS

中小規模倉庫向けのベンダー
NECソリューションイノベータULTRAFIX/WMS

簡単な操作で業務を効率化

株式会社関通クラウドトーマス

中小規模倉庫の導入実績が豊富

EC特化のベンダー
AnyMind Group株式会社AnyLOGI

EC物流に強く、BtoB物流にも対応

株式会社ロジレスlogiless

複数のECモールのリアルタイムな在庫情報を一元管理できる

食品倉庫向けのベンダー
株式会社東計電算AWMS

3温度管理・日付管理(賞味期限、消費期限、製造日)が可能

医療業界特化のベンダー
キッセイコムテック株式会社PARCKs

医薬品業界のデータ交換システムに標準対応

自社のビジネス特性とマッチした得意分野を持つベンダーを選べば、柔軟で専門性の高い提案をしてもらえる可能性が高く、WMS導入に成功しやすくなります。

自社の業界に特化したベンダーが見つからない場合は、幅広い業界での実績を持つ「汎用性の高さ」が強みのベンダーを選ぶと良いでしょう。

4-5.希望する提供形態か

自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント、最後は「希望する提供形態か」についてお話しします。

ベンダーが提供するWMSには、大きく分けて

・SaaS型
・パッケージ型

の2つのタイプがあります。

それぞれの特徴を比較すると、以下の表のようになります。

タイプ 導入コスト ランニングコスト 稼働させるまでにかかる期間 カスタマイズの自由度
SaaS型

低い
100万円~

比較的高い
月額20万円~

短い
2~3ヵ月

カスタマイズ不可

パッケージ型

比較的高い
数千万円~

※カスタマイズの範囲等によって大きく変わる

比較的高い
開発費の10%程度

年間300万円~

比較的長い
6ヵ月~1年以上

比較的高い

※ベンダーによって対応できるカスタマイズは異なる

標準機能をそのまま自社の業務フローに適応できるWMSが見つからない場合は、カスタマイズが可能なパッケージ型WMSを選ぶ必要があります。

パッケージ型のWMSを導入する場合、提供形態を「クラウド型」と「オンプレミス型」のどちらにするかも選びましょう。

【クラウド型・オンプレミス型とは?】

  • クラウド型

インターネット上のサーバーにデータを置いて利用するタイプ。導入コストはオンプレミス型よりも低いがカスタマイズの柔軟性は下がりやすい

  • オンプレミス型

自社サーバーを用意してシステムを運用するタイプ。クラウド型よりも柔軟なカスタマイズが可能だが、導入コストが高額になりやすい。

※SaaS型の場合は、必然的にクラウド型のWMSとなる

このように、WMSベンダーは異なる形態の製品を提供しているため、自社ビジネスの特性に最も合ったものを選ぶことが重要です。

5.【結論】WMSベンダーの選定は「物流ITコンサルティングサービス」を利用すべき

wms ベンダー 結論

ここまで、最適なWMSベンダーを選ぶための方法をお伝えしてきましたが、

「WMSベンダーの選定は社内だけで行わず『物流ITコンサルティングサービス』を利用すべき」

というのが本記事の結論です。

前章までの内容を読んで、

「これだけたくさんのベンダーがあったら選べない」
「ある程度候補は絞れても、結局最後の1社に決めるのは難しい」

と不安を感じられた方も多いのではないでしょうか。

そんな時に強力な後ろ盾になってくれるのが、物流のITシステム導入をサポートするプロ、「物流IT(DX)コンサルタント」です。

本章では、WMSベンダーの選定を代行してくれる物流ITコンサルについて以下の4つの視点から詳しくお話しします。

・WMSベンダーの選定を代行してくれる「物流ITコンサルティングサービス」とは?
・WMSベンダーの選定にコンサルを頼るべき理由
・物流コンサルティングサービスを利用するメリット・デメリット
・良いコンサルを見分けるポイント

良い面も悪い面もフラットに説明しますので、「外部コンサルを入れるのは不安」と感じられる企業様こそ、ぜひ最後までご覧ください。

5-1.WMSベンダーの選定を代行してくれる「物流ITコンサルティングサービス」とは?

「物流ITコンサルティングサービス」とは、企業の物流システム導入をコンサル会社がサポートするサービスです。

これからWMSを導入しようとしている企業から依頼を受け、現状分析やベンダー選定といった作業を専門知識に基づいて代行します。

【一般的な物流ITコンサル サービスの全体像】

wms ベンダー ITコンサル全体像

さらにベンダーと契約した後も、導入したWMSが完全に定着するまでは並走して支援するケースも多く見られます。

類似したサービスに「物流コンサルティング」というものもありますが、こちらは物流業務の効率化や改善を得意とするコンサルであり、システム導入を見据えた改善であれば「物流ITコンサルティング」を利用するのが一般的です。

物流ITコンサルタントは、「ベンダーと依頼主の間に入り、第三者視点で提案や作業代行等のサポートをする専門家」といったイメージで認識しておくと良いでしょう。

ベンダーの選定に限らず、WMSの導入支援全般をサポートしてもらえるというのが重要なポイントです。

※物流ITコンサルとはどのようなものかについてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

5-2.WMSベンダーの選定にコンサルを頼るべき理由

WMSベンダーの選定にコンサルを頼るべき理由は、以下の2つです。

・WMSベンダーには選択肢が多く、最適な一社を絞り込むのが困難であるため
・ベンダーは「どのベンダーに任せるのが正解か」を教えてくれないため

それぞれどういうことか、詳しく見ていきましょう。

WMSベンダーの選定にコンサルを頼るべき2つの理由
1.WMSベンダーには選択肢が多く、最適な一社を絞り込むのが困難
ベンダーごとに得意とする業種・業界・技術が異なるため、「全ての企業にとって最高のベンダー」は存在しません。

自社にとって最高のベンダーを見つけるには、

  • 機能
  • カスタマイズの柔軟性
  • 外部連携の対応範囲
  • 得意分野
  • 過去の実績
  • コスト

といったさまざまな要素を考慮して絞り込まなければならず、これには物流やWMSに関する専門知識が必要です。

→ベンダーの選定を外部コンサルに代行してもらえば、最も効率良くWMS導入を成功に導ける

2.ベンダーは「どのベンダーに任せるのが正解か」を教えてくれないため
ベンダーの候補を絞る方法として「良さそうなベンダーに個別に話を聞いてみる」というものがありますが、最終的に一社に絞り込む際にどこを選ぶのが正解かは、ベンダーに相談してもわかりません。

例えば、候補を3社に絞りそれぞれのベンダーに「WMSを導入してこういう課題を解決したい」と相談した場合、各ベンダーは自社の技術の範囲内で課題解決する方法を提案します。

当然ながら、「それなら〇〇社の方が得意ですよ」といった提案はベンダー側からはしてもらえないため、依頼主自身が比較・選定を行わなければなりません。

→ベンダーを客観的に比較するには「第三者のプロ(=コンサルタント)の目」が必須

数多くの選択肢から自社に合ったベンダーを探し出し、ベンダー優位にならずに契約まで話をまとめるのは、物流やWMSの専門知識を持たない社内の人間だけではどうしても限界があります。

ベンダー選びに失敗した場合、

・使い勝手が悪いシステムが完成し、業務の効率が上がらない
・WMSを活用した業務フローが現場に定着せず、結局元のオペレーションに戻してかけたコストが無駄になる

といったリスクがあるため、WMSベンダーの選定にはコンサルを頼るべきだと言えるでしょう。

5-3.物流コンサルティングサービスを利用するメリット・デメリット

物流コンサルティングサービスを利用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • ベンダー選定に失敗するリスクを最小化できる
  • ベンダー選定にかかる手間を省ける
  • 「本当にこのベンダーでいいのか」という心理的負担を軽減できる
  • WMS導入そのものの失敗のリスクを最小化できる(ベンダー選定~導入完了までトータルサポート)
  • コンサルの依頼料がかかる
  • 「コンサル選びに失敗する」という新たなリスクが発生する

専門知識無しでは難しいベンダー選定をプロに委ねられるというのは、多くのメリットがある一方で、費用面やコンサル選定の難しさといったデメリットも存在します。

物流ITコンサルの費用は、コンサル企業の規模(対応人数)×依頼する期間によって決まり、一般的な相場は以下の表のとおりです。

物流ITコンサルの費用相場
企業規模 1カ月 3カ月 6カ月
個人コンサル

(1名での対応を想定)

100万円~ 300万円~ 600万円~
小規模コンサル

(1~2名での対応を想定)

200万円~ 600万円~ 1,200万円~
中堅コンサル

(2~3名での対応を想定)

400万円~ 1,200万円~ 2,400万円~
大手コンサル

(2~3名での対応を想定)

600万円~ 1,800万円~ 3,600万円~

WMSの導入費用に加えて、上記のようなコンサル費用が上乗せでかかることを考えると、コンサルの選定は慎重に行わなければなりません。

良いコンサルの見分け方については、この先でお話しします。

5-4.良いコンサルを見分けるポイント

ベンダー選定を依頼する上で、良い物流ITコンサルの見分けるには、以下の3つのポイントが重要です。

・物流の仕組みや物流現場に対する造詣の深さ
・物流システムやマテハンに関する幅広い知見の有無
・物流現場を改善した実績の多さ

それぞれどういうことか、具体的に見ていきましょう。

良いコンサルの見分け方
チェックポイント1.物流の仕組みや物流現場に対する造詣の深さ
  • 業種・業界を問わず依頼を受けている「総合コンサル会社」の場合、物流の仕組みや物流現場をあまり知らないケースがある
  • 現場の知見を持たないコンサルに依頼した場合、「課題の洗い出し→課題を解決できるWMSベンダーを見繕う」といった難しくなるため、ベンダー選定に失敗する恐れがある

→「物流業界専門で依頼を受けているコンサル会社」「現場視点とビジネス視点を両立した提案をしてくれるコンサル会社」を選ぶ

チェックポイント2.物流システムやマテハンに関する幅広い知見の有無
  • 物流の仕組みや現場に関する知識が豊富なコンサル会社でも、ITシステムとの連携については知見が乏しいというケースもある(「物流コンサル」と呼ばれるコンサル会社では、このような傾向が強い)
  • 物流システムの知見が乏しいコンサル会社に依頼してしまうと、課題発見や業務改善の提案はしてもらえても、「それをWMSでどう実現するか」まではサポートしてもらえない

→「物流IT(DX)コンサルを謳っているコンサル会社」「物流システムやマテハンとの連携を支援した実績を持つコンサル会社」を選ぶ

チェックポイント3.物流現場を改善した実績の多さ
  • WMSベンダーの選定に成功したかどうかは「プロジェクトが無事に完了し、導入したWMSが現場で問題なく稼働しているか」で図れる。つまり、「物流現場改善の実績が豊富なコンサル会社=WMSベンダーを選ぶ目が確かなコンサル会社」と言える

→WMS導入の支援に成功した実績ができるだけ豊富なコンサル会社を選ぶ

※「実績数がどれだけあるか」といった数字だけではなく、「どれだけ多様な実績を持っているか」といった支援の中身にも注目

物流ITコンサルのサポートは、ベンダー選定やWMS導入を成功させるのに非常に効果的である一方で、依頼するには決して安くはないコストがかかります。

かけたコストをしっかり回収できるよう、専門性が高く経験豊富なコンサル会社を選びましょう。

6.WMSベンダーの選定なら物流ITコンサル「Rally Growth」にお任せください!

Rally Growth株式会社

WMSベンダーのリサーチを進めていくなかで、

「選択肢が多すぎて社内の人間だけでは決められない」
「物流ITコンサルにベンダー選定を代行してもらいたいが、今度はコンサル会社の選定につまずいてしまった」

といったお悩みをお持ちであれば、「物流を中心とした業務知見の豊富さ」×「IT/機械化の知見・経験」を強みとするRally Growthにご相談ください。

Rally Growthとは?
2021年に創立した、ミドルマーケットを中心としたDX化/新規事業構築支援を行う、ビジネスコンサルティングファームです。

代表の園田を中心に物流業界に知見のあるメンバーが集まっており、主に物流DXに関連する案件を中心に、複数の企業を支援しています。

Rally Growth メンバー

本章では、WMSベンダーの選定やその前後のサポートを実際にRally Growth依頼した場合どうなるか、以下の順にお伝えします。

・Rally Growthでのベンダー選定の流れ
・Rally Growthのベンダー選定の特長
・ベンダー選定にかかる費用
・WMSベンダー選定の成功事例

具体的なサービス内容や他社にはない強みについて詳しく紹介しているので、WMS導入に外部コンサルを検討されている企業様は、ぜひ最後までご覧ください。

6-1.Rally Growthでのベンダー選定の流れ

Rally Growthにベンダー選定を依頼した場合、一般的には

・現状分析
・To-Be像まとめ
・RFP(提案依頼書)の作成
・ベンダー選定

といった流れで支援を進めていきます。

具体的にどのように支援をしていくのか、もう少し詳しく見てみましょう。

Rally Growthでのベンダー選定の流れ
STEP1.現状分析
定量・定性の両面から現状分析を行い、倉庫管理におけるお客様の課題を抽出します。

  • 定量分析:作業の効率化が図れる点の明確化
  • 定性分析:既存資料や業務ヒアリングを通じ、現状の業務及びシステム機能配置を可視化

定性だけでなく定量分析も行うことで、立体的な可視化を実現します。

【定量分析のイメージ】

wms ベンダー 定量分析イメージ

 

⇒トランザクションデータや業務別の作業時間などを定量分析。業務影響の大きい作業や、効率化が図れる箇所を明確化する

【定性分析のイメージ】

wms ベンダー 定性分析イメージ

⇒現行の業務フローや業務タイムチャートなどを用いて業務を可視化。また現場視察や関係者ヒアリングを通じ、1次情報をもとに課題を明確化。

STEP2.To-Be像まとめ
現状分析で可視化した内容をもとに、既存業務やシステムに対する課題を整理し、将来へ向けた業務とシステムの「あるべき姿」を定めます。

  • システム全体:To-Beへ向けたGapをアクションプランとし、優先順を明確にした後にロードマップを策定
  • マテハン・ロボット:To-Beを実現する際のマテハン/ロボットオプションを洗い出し、導入後フローを整理。概算の投資対効果を算出

【業務鳥瞰図/システム機能配置図のイメージ】

wms ベンダー システム配置イメージ

STEP3.RFP(提案依頼書)の作成
WMSベンダーへのRFP(提案依頼書)をお客様に代わって作成し、評価方法を策定して選定の準備に入ります。

  • To-Be像を実現できる可能性のあるベンダーをリスト化・評価方法を策定
  • To-Be像を紐づけたRFPを作成し、実現したいことをベンダーに明確に伝達

【ベンダー評価ガイドラインイメージ(50項目ほどある中で一部を抜粋)】

wms ベンダー 評価ガイドライン

STEP4.ベンダー選定
事前に定めた評価方法に沿って、ベンダーをお客様と一緒に評価していきます。

【ベンダー評価イメージ】

wms ベンダー 評価イメージ

ベンダーの提案手配やコミュニケーションも、Rally Growthが窓口となり対応します。

このように、物流業務・ITシステム・マテハンなどの豊富な知見を活かし、多面的にお客様の課題を捉えて最適なベンダーを選定していきます。

6-2.Rally Growthのベンダー選定の特長

Rally Growthのベンダー選定の特長は、主に以下の4つです。

Rally Growthのベンダー選定の特長
1.徹底的に現状分析し、課題を解像度高く洗い出す

→ただヒアリングしただけでは見つけられない課題が見つかる

2.システムで解決する課題、オペレーションで解決する課題を仕分ける

→お客様の要望は叶えつつ、余計な出費を抑えられる

3.国内のWMSベンダー情報を概ね網羅している

→数多くある選択肢の中から、依頼主によりマッチしたベンダーを提案できる

4.ベンダー選定方法評価のノウハウを持っている

→お客様にとって「最高の一社」となるベンダーを高い精度で絞り込める

上記の4つのうち、特に注目すべき特長は、2つめの「システムで解決する課題、オペレーションで解決する課題を仕分ける」です。現状分析で見つけた倉庫の課題は、全てシステムで解決した方が良いとは限らず、業務面で解決できるものもあります。

例えば、

「現場で出荷待ちになっているパレットがどの出荷先・運送会社向けなのかは、BCD付けてスキャンすればわかる」

とシステムで解決するのも良いのですが、

「出荷先などを印字した紙(カンバンと呼んだりする)を貼っておいた方が圧倒的に早いし運用効率も良い」

など、システムに頼らずオペレーションで解決した方がベターなケースもあります。

・WMSの機能に組み込むか
・オペレーションで解決するか

を正しく仕分けることは重要で、判断を誤ると大きな手戻りや余計な出費(開発工数・人件費が無駄になる)の原因になりかねません。

システムで解決する課題とオペレーションで解決する課題の仕分けは、WMSを導入する上で極めて重要なプロセスであるにもかかわらず、ベンダーや専門性の低いコンサル会社では対応できないというのが実情です。

「システムで解決する課題とオペレーションで解決する課題の仕分け」ができるのは、
専門性の高い物流ITコンサルだけ!

ベンダー

依頼主の希望するシステムを開発・提供するのがベンダーの役割であるため、その要求が本当にシステムで解決させるべきものなのかという判断・提案まではしてくれない

物流コンサル会社

物流業務については詳しいが、システムのことはわからないというケースが多いため、「システムで解決するべき課題」の提案ができない

総合コンサル会社

ITシステムの知見はあっても、倉庫業務・物流業務の現場レベルの知見があるわけではないため、「業務で解決した方が良い課題」の提案ができない

ベンダーに対して

「本当にこの機能が必要ですか?」
「こうした方が開発工数もコストも抑えられるのでは?」

といった提案ができるコンサル会社は、決して多くはありません。

物流業務とITシステムの豊富な知見を活かしたベンダー選定は、他のコンサル会社では実現できないRally Growthならではの強みであると言えるでしょう。

6-3.ベンダー選定にかかる費用

Rally Growthにベンダー選定を依頼した場合、

・現状分析
・To-Be像まとめ
・RFP(提案依頼書)の作成
・ベンダー選定

までの工程でおよそ6カ月の期間がかかると想定して、費用はおよそ1,200万円~となります(1~2名で対応した場合)。

物流ITコンサルの費用相場
企業規模 1カ月 3カ月 6カ月
個人コンサル

(1名での対応を想定)

100万円~ 300万円~ 600万円~
小規模コンサル

(1~2名での対応を想定)

200万円~ 600万円~ 1,200万円~
中堅コンサル

(2~3名での対応を想定)

400万円~ 1,200万円~ 2,400万円~
大手コンサル

(2~3名での対応を想定)

600万円~ 1,800万円~ 3,600万円~

ベンダー選定後の

・要件定義
・設計/開発
・テスト
・システム移行/導入

といった全体的なWMS導入のサポートを受けるのであれば、上の表の「小規模コンサル」の期間に応じた費用がかかる計算になります。

要件定義~導入までにかかる期間(費用)は、開発工程の規模によって大きく変わるため、ここで提示した金額はあくまで目安としてお考えください。

6-4.WMSベンダー選定の成功事例

最後に、Rally Growthが実際に支援したWMSベンダー選定の成功事例をご紹介します。

「物流屋とシステム屋を両立するバランス感覚と、何があってもサポートしてくれる安心感が決め手」
エム・シー・ヘルスケアホールディングス様

【プロジェクト概要】

  • 業界:医療
  • 業種:卸売
  • 取扱製品:医療材料・医薬品
  • 売上高:3,000億円以上
  • 従業員数:約2,000名以上

将来的に倉庫の省力化・ロボット導入を見据えている一方で、既存のシステムでは機能が不十分であるため、WMSの導入を検討

【ご依頼の経緯】

当初は「自分たちで調べて決める」という方向性で動いていたが、社内のシステム部門と物流部門で意見を交わしたところ、思うように議論が進まなかった。WMSをどのように運用し、将来に向けて拡張していくかを社内の人間だけで決めるのは難しいと判断し、プロジェクトの伴走者としてコンサルタントを入れることになった

【Rally Growthのアプローチ】

  • 週に1回、対面でお話をうかがいながら現状分析・To-Be像の策定・RFPの作成。特殊な物流工程や制約のある業務をどうシステムに落とし込んでいくかを徹底的に議論した
  • ベンダーを得点性制で評価。一般的な評価項目に加え、今回のプロジェクト向けの独自項目も設定した
  • ベンダーの窓口を一手に担い、クライアント要件に合うベンダーを選定
【成果(お客様からの声)】

  • Rally Growthがベンダーの窓口になることで、特定のベンダーに忖度せずフラットな目線での比較・評価ができた
  • 自分たちの伝えたいことを「物流」と「システム」の視点からTo-Be像に落とし込み、精度の高いRFPが作成できた
  • 制約が多く解決が困難だった課題も、SEの知見とコンサルの知見を活かして「なぜその制約があるのいか」を解明。結果、解決法を導き出せた

※こちらの事例をより詳しく知りたい場合は、対談形式でまとめた以下の記事をご覧ください。

WMSベンダーを選定する上で最も困難とも言えるのが、「ここが我が社にとってベストだ」と言える根拠を明確にすることです。

WMSによって貴社の何を解決するべきなのか、解決力を持ったベンダーはどこなのか、Rally Growthは徹底的に向き合います。

「社内の人間だけでベンダーを選定することに不安を感じており、独自のリサーチにも限界を感じる」
「現在やり取りしているベンダーに決めてしまおうかと思っていたが、本当にここでいいのか迷っている」

と考えている方こそ、まずはお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
Rally Growth株式会社への物流に関するコンサルティング案件のご相談はこちらより承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

Rally Growth 相談

【資料請求】

以下よりRally Growthのサービス資料もご請求いただけます。

ご支援の全体像や具体的なご支援プランを掲載していますので、物流を中心としたDX支援のサービスをご検討の方はぜひご一読ください。

Rally Growth 資料請求

<Rally Growth サービス資料イメージ>

Rally Growth サービス資料

7.まとめ

最後に、本記事の重要ポイントをおさらいします。

▼日本の主要WMSベンダー

  • AnyMind Group株式会社
  • MANHATTAN
  • インフォアジャパン株式会社
  • キッセイコムテック株式会社
  • 大和システム開発株式会社
  • ロジザード株式会社 

ほか、30社以上のWMSベンダーが存在し、得意分野や特色はそれぞれ異なる

どのWMSベンダーが最適かは依頼する企業の課題によって変わるため、「自社にとって最適なWMSベンダー」を選ぶのは難しい

▼WMSベンダーを選ぶ手順

  • 課題の洗い出し・目的の整理を行う
  • 予算・希望納期を設定する
  • WMSベンダーの情報収集をし候補を絞る
  • ベンダーへの問い合わせ・提案依頼を行う

▼自社にマッチしたWMSベンダーを選ぶために見るべきポイント

  • 自社の課題解決に必要な機能が揃っているか
  • 自社の業務フローとマッチしているか
  • 倉庫で稼働させているシステムや周辺機器と連携できるか
  • 企業規模・業種・業界に適しているか
  • 希望する提供形態か

→ベンダーごとの違いや自社との相性を正しく比較し意思決定するのは、物流システムの専門知識がない社内の人間だけでは限界がある

▼WMSベンダーの選定は「物流ITコンサルティングサービス」を利用すべき

【物流ITコンサルティングサービスとは】

企業の物流システム導入をコンサル会社がサポートするサービス

これからWMSを導入しようとしている企業から依頼を受け、現状分析やベンダー選定といった作業を専門知識に基づいて代行する

【WMSベンダーの選定にコンサルを頼るべき理由】

  • WMSベンダーには選択肢が多く、最適な一社を絞り込むのが困難であるため
  • ベンダーは「どのベンダーに任せるのが正解か」を教えてくれないため

【物流コンサルティングサービスを利用するメリット】

  • ベンダー選定に失敗するリスクを最小化できる
  • ベンダー選定にかかる手間を省ける
  • 「本当にこのベンダーでいいのか」という心理的負担を軽減できる
  • WMS導入そのものの失敗のリスクを最小化できる

【物流コンサルティングサービスを利用するデメリット】

  • コンサルの依頼料がかかる
  • 「コンサル選びに失敗する」という新たなリスクが発生する

【良いコンサルを見分けるポイント】

  • 物流の仕組みや物流現場に対する造詣の深さ
  • 物流システムやマテハンに関する幅広い知見の有無
  • 物流現場を改善した実績の多さ

本記事の内容が、貴社のWMSベンダー選定の参考になりましたら幸いです。

この記事を書いた人
安孫子悠介

安孫子悠介

Rally Note編集長 &Rally Growth株式会社 取締役。 専門はBtoB営業とマーケティング。KPI設計を含めた営業戦略・営業現場改善や、コンテンツマーケ、CRM、サイトUX改善などデジタルに強み。

この著者の記事一覧
公開日: / 更新日:
LINEで送る
Pocket