コンサル業界は高学歴じゃないとNG?挑戦するための3つのポイント

「コンサル業界に入るなら学歴は重要?」
「やっぱり旧帝・早慶・海外大出身者がほとんど?」
コンサル業界を目指している人の中には、こんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。有名な大学を出ていないし、書類で落とされるんじゃないか……と不安を抱えている人もいると思います。
結論から言うと、いわゆる超難関・難関大学を出ていなくてもコンサル業界に入ることは可能です。実際のところ、高学歴ではない人もコンサルタントとして活躍しているケースが数多くあります。
事実として、そうした人の多くは転職でコンサル業界に入ってきています。なぜなら転職市場では、その人がこれまでビジネスでどれだけの成果を上げてきたかという職歴の方が重視されるからです。ただ、職歴のない新卒採用では学歴が重視される傾向にあるため、結果的にコンサル業界に高学歴の人が多いのは事実です。
そこでこの記事では、
- コンサル業界に高学歴の人が多い理由
- 学歴に不安がある人でもコンサルへの就職を成功させるポイント
などを解説していきます。
Table of Contents
1.コンサル業界は高学歴でなければ入れないということはない
結論から言うと、“コンサル業界に入るには必ずしも高学歴でなければならない”というわけではありません。(新卒採用は一旦別として、)その人の能力を判断する要素としては学歴より職歴の方が重視されるからです。実際に様々なコンサルファームの転職者に話を聞くと、一般的に高学歴とはみなされないような中堅以下の大学の出身者も少なくありません。
ただし、職歴がない新卒採用のケースでは学歴が重視されます。特に大手戦略系コンサルでは、学歴で実質的な足切りを行っているファームもあるようです。とはいえコンサル業界は実力主義の世界なので、大企業や官庁のような学閥も存在せず、昇進や昇給に学歴が関係することはほとんどありません。
新卒採用では学歴が重視されることから、結果的にコンサル業界は高学歴が多い傾向であることは間違いありません。東洋経済の記事によれば、マッキンゼーの日本法人では8割以上が東大卒、ボストンコンサルティンググループでも東大、京大、東工大、慶大、早大などの難関大出身者が目立っています(2022年新卒採用)。転職を成功させるためには、そうした人たちに負けない職歴を作り上げることが必要です。
(参考)「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン
2.とはいえコンサル業界に高学歴の人が多い3つの理由
「転職では職歴が重要、新卒では学歴が重要」と説明しましたが、新卒で高学歴の採用が多い(=学歴が求められる)のには以下のような理由があります。
- 傾向的に地頭がよく思考力がある人が多いから
- 新卒採用は何かしらのフィルターをかけて選考する必要があるから
- 大学受験を乗り越えてきた(=努力を継続できる)ことの証明になるから
2-1.傾向的に地頭がよく思考力がある人が多いから
1つ目は、高学歴の人は傾向的に地頭がよく思考力があるからです。地頭がいいというのは「自らの頭で考える力がある」ということです。難関大学の出身者は、知識量だけでなく発想力や応用力を問われる入学試験を地頭のよさで突破してきています。学力と頭の良さは関係ないと言われることもありますが、傾向的に高学歴の人は地頭がいいのは間違いないと言ってよいでしょう。
地頭がいい人は理解力や応用力が高く、既存の知識を使って柔軟な発想ができます。物事の本質を見抜き、新たな課題に対しても自ら仮説を立てながらスピーディに対応できる能力にも長けています。このような力が求められているコンサル業界では、結果的に高学歴の人の方が採用されやすいというわけです。
2-2.新卒採用は学歴をもとに初期選抜を行っている場合があるから
2つ目は、新卒採用では学歴をもとに初期選抜を行っているケースが少なくないからです。大手コンサルの新卒採用では、倍率は数十倍にのぼると言われています。100人程度を採用するとすれば、応募者は数千人になります。
本来ならば全ての応募者に対して面接・面談して採用するのが理想ですが、短期間に多くの人が応募する新卒採用では、何らかの方法で効率的に応募者を絞らなければ、膨大な数の応募書類を処理できません。そのため、特に大手コンサルファームでは、書類選考時に一定の学歴を基準にして初期選抜を行っているケースも存在します。結果的に、新卒採用では高学歴の人が多くなっていると推測できます。
2-3.大学受験を乗り越えてきた(=努力を継続できる)ことの証明になるから
3つ目は、学歴は大学受験を乗り越える努力をしてきたことの証明になるからです。難関大学の入試は付け焼き刃的な勉強では到底突破できません。地道な受験勉強を長期間にわたってコツコツと続ける必要があります。つまり、難関大学を出ているということは「継続的な努力ができること」、「成果を出すことができること」の証明になると言えるのです。
コンサル業界でも、そのような「仕事をやり抜く能力(=GRIT)」が求められます。GRITとは以下の4要素の頭文字を取ったものです。
- Guts⇒困難にも立ち向かう根性
- Resilience⇒失敗や逆境に負けない弾性・回復力
- Initiative⇒自ら目標を定めて取り組む自発性
- Tenacity⇒最後までやり抜く粘り強さ
新卒採用では職歴を判断材料にできないため、学歴によってこのGRITの要素が備わっているか見極められているのです。
※GRITについてや、コンサルに向いている人の特徴について以下の記事で紹介しています。よければあわせて読んでみてください。
次の章では、学歴に不安がある人がコンサル業界に入るためのポイントを紹介していきます。
3.学歴に不安がある人でもコンサル業界に入るための3つのポイント
学歴に不安がある人でもコンサル業界に入るためのポイントを3つ紹介します。
- 職歴を磨く
- 思考力を磨く
- (新卒の場合)学歴を重視しないファームを目指す
3-1.職歴を磨く
1つ目は、職歴を磨くことです。1章「コンサル業界は高学歴でなければ入れないということはない」でも説明したように、中途採用では基本的に学歴よりも職歴が重視されます。職歴が浅い場合や、第二新卒のような採用では学歴が評価対象になることもありますが、特に30代以降の転職では“これまでの仕事でどんな成果を出してきたか”が武器になります。
職務経歴書に書けるような具体的なエピソードがあると効果的です。内容の例を紹介します。
- SEとして大手企業の基幹システム刷新プロジェクトに携わり、プロジェクトを遅延なく、安定稼働を実現させた
- 物流部門でリーダーとして入出荷、輸配送効率化プロジェクトに携わり、20%のコスト削減を実現した
- 新規事業を責任者として立ち上げ、3年で収益化を実現するまで導いた など
説得力のある職歴を磨くことがコンサルに向いた能力を身につけていることの証明になり、選考時の高評価につながると言えます。
Point
また、コンサル業界では近年、特にDX人材が求められているため、IT・DX関係のプロジェクトに携わった経験があると重宝される傾向にあります。
- システム開発における要件定義に携わった経験
- 業務プロセスやフローの改善に携わった経験
- プロジェクトマネジメント経験 など
3-2.思考力を磨く
2つ目は、思考力を磨くことです。なぜなら、コンサルに最も求められる能力の一つが思考力だからです。コンサルの仕事では、クライアントの課題抽出、解決策の検討、実行支援など、あらゆる場面で論理的思考・仮説思考を駆使します。日常的に頭を使って考えることに慣れているとコンサル業界で活躍が見込めるでしょう。
このような思考力は日常的な意識で磨くことができます。以下に紹介する書籍などを参考に、今日から実践してみましょう。
書籍は読んで納得するだけでなく、得た知識を実務に還元し続けるサイクルを回し続けることが重要です。本を読んで「わかった気になっただけの状態」と、「内容を実践できる状態」とでは大きな差があります。範囲は小さくても良いので、実務で試してみることが重要です。
※このほかのおすすめ書籍は以下の記事の5章で紹介しています。
3-3.(新卒の場合)学歴を重視しないコンサルティングファームを目指す
3つ目は、採用時に学歴を重視しないコンサルティングファームを目指すことです。新卒採用では学歴で初期選抜を行っているファームもあると解説しましたが、新卒でも学歴より能力を重視するファームも少なくありません。中小規模やスタートアップのファームでは特にその傾向があると言えます。
実際、大手コンサルでも中途入社組には、中堅未満の大学や専門学校の出身者も数多くいます。学歴に不安があるけれど大手コンサルを目指したいという人は、中小規模のコンサルで経験を積んでから転職に挑戦するというルートも視野に入れるとよいでしょう。
学歴のための大学院進学はおすすめしない
学歴をよりよくするために大学院に進学するという方法もありますが、あまりおすすめできない手段です。大学院に進学するにはまとまった時間と費用が必要になるうえ、修了するのも簡単なことではありません。大学院で本当に学びたい、研究したいことがあるなら一つの手段として考えてもよいですが、学歴のためだけに進学するなら職歴を積むほうが得策でしょう。
4.コンサル業界に特別な資格や経験はなくてもいい
ここまで解説してきたように、高学歴でなくてもコンサル業界に入って活躍できる可能性は大いにあります。また、「〇〇職で◯年勤続」といった年数的な職務経験や特別な資格も基本的に必要ありません。
ただ、前述したようにコンサル業界ではDX(IT)人材の需要が高まっていることから、強いて言えば以下のようなIT関連資格があれば自己PRに役立つでしょう。
- ITストラテジスト試験
- 中小企業診断士
- PMP(Project Management Professional)
※PMPの受験にはプロジェクトマネジメント実務経験と35時間以上の研修受講が必要です。
ビジネス系の資格は“ないよりはあったほうがいい”のは間違いないので、上記以外の資格でも気になるものがあれば挑戦してみましょう。
いかがでしたでしょうか。次章では未経験者の受け入れもしている、当ブログ運営の「Rally Growth株式会社」をご紹介します。Rally Growthは物流DXに強みを持つベンチャーコンサルで、コンサル未経験の方も含め幅広く人材を募集しています。
5.コンサルに挑戦するならRally Growthがお勧め
コンサルタントに挑戦してみたい、と考えている方に向けて、このブログを運営するRally Growthを紹介します。
物流DX支援に強みを持つRally Growthは2021年7月に創立したベンチャーコンサルティングファームです。現在のメンバーは6名ですが、事業拡大に伴い採用を強化しています。
Rally Growthをお勧めする理由に以下の3つが挙げられます。
- DXコンサルタントとして希少性を身につけられる
- コンサル未経験の方の育成に力を入れている
- プライム案件が多くクライアントと直接やりとりするため成長速度が早い
それぞれ説明していきます。
5-1.DXコンサルタントとして希少性を身につけられる
Rally Growthは物流、特に倉庫内や輸送などに関する業務知識(①)を持ちつつ、IT/機械化領域まで知見(②)を持っている稀有なコンサルティングファームです。Rally Growthでコンサルタントとしての経験を積むことで、これらの希少性を手に入れることが可能です。
①知見ー物流を中心とした業務知見の豊富さ
代表の園田が元々WMS(倉庫管理システム)を扱う企業で多数のWMS導入を支援してきた経験を持つことから、倉庫内の入出荷や在庫管理、それに付随する販売管理などの業務フローを解像度高く理解しています。
また園田はコンサルティングファームで複数の物流やSCMに関するプロジェクト経験もあるため、物流業界全体において豊富な知見・経験を持ち合わせています。園田以外の当社コンサルタントも物流企業出身であることが多く、庫内だけでなく輸配送やフォワーディングなど、社内だけで幅広い集合知となっている点もポイントです。
②実績ーIT/機械化の支援実績の多さ
WMS(倉庫管理システム)や基幹システムの導入支援に加え、物流業界で検討されることが多いマテハン(省力化機械)や搬送ロボットなどの導入支援も多数経験しています(直近ではAIを活用した省力化機械の導入提案なども実施)。
③希少性ー知見と実績を同時に持ち合わせることの希少性
Rally Growthの最大の強みと言っても過言ではないのが、3つめの希少性です。「①物流業界の知見」だけ、もしくは「②ITシステムの導入支援実績」だけ持ち合わせている企業や人材は多いのですが、①と②を同時に高いレベルで持ち合わせているケースは稀といっても過言ではありません。
現時点で希少である理由としては、以下のようにコンサル企業や人材が育ってこなかった背景があげられます。
(1)物流DX案件の少なさ
物流はコストセンターになるので、今まで投資案件が少なかった。いくつかあるシステム等の投資案件も、相対的な予算の少なさから大手コンサルに依頼があることは稀
(2)経験のあるコンサルタントが不在
コンサルを通さず、システムベンダーとクライアントが直接やりとりすることが多かったため、対応できるコンサルの数が少ない
(3)人材の需給バランスの悪さ
一方、昨今のDX化の波を受けて、企業側からのコンサルニーズは急激に高まっている状況。しかし対応できる人がおらず、希少価値が相対的に高まっている(Rally Growthとしても多くのお引き合いをいただいている状況)
コンサルタントのバリューや価格は「思考能力などのスキル」×「専門領域の知見の深さ・経験の多さ」で決まるため、希少性の高い知見・経験を身につけられるRally Growthをお勧めします。
5-2.コンサル未経験の方の育成に力を入れている
Rally Growthはベンチャー企業ながら、育成に力をいれている会社です。正直にお伝えすると、その背景には採用難易度の高さがあります。
前述の通り人材やスキルとしての希少性が高いことがユニークな点である一方、マーケットにその希少なスキルを持つ人材が少なく、巡り合う難易度が高いという点が当社の課題でもあります。
だからこそ以下のようにご経歴に合わせて研修やOJTを中心に育成機会を多様にセットしております。
ただもちろん実際には、研修や講座だけでコンサルタントとしてのスキルが充足する訳ではありません。
教育には力を入れていますが、実際学びの大部分は業務を通じたOJTになるため、業務でコンサルワークの肝となるスキル・経験を身につけていただけるよう、マネジメント側で十分検討したうえでプロジェクトやタスクなどをアサインするようにしています。
5-3.プライム案件が多くクライアントと直接やりとりするため成長速度が早い
そして意外に重要なポイントが「プライム案件が多い」ということです。プライム案件とは他コンサルティングファームなどを介さず、クライアントから直接自社が発注を受ける案件のことですが、未経験の方に入社チャンスの多い中小・中堅のコンサルティングファームでは、このプライム案件が少ないケースが多いです。
よくあるのは、他の大手コンサルファームなどが商流の上に立っており、中小・中堅のコンサルティングファームはその下で、大手コンサルファームのディレクションのもと分析やプロジェクトの進行を行うケースです。
サブコン型と言われるこのタイプだと、矢面にたってクライアントと直接やりとりする機会が少なく、コンサルタントにとって重要な「クライアントの意図を汲み取って分析・企画に落とし込む能力」や「協議のうえプロジェクトを前に進めていく力」が磨かれにくい面があります。
コンサルタントとして早期に成長するためには、クライアントとの直接接点は欠かせないため、プライム案件の多いRally Growthをお勧めします。
※Rally Growthでは原則としてプライム案件のみお受けしています。商流として他ファーム様などからご紹介いただくケースはありますが、お客様と直接会話して主体的に進められる案件のみ対応させていただいている状況です。
いかがでしたでしょうか。以下にRally Growthにコンサル未経験で入社し、現在多くの案件を担当するようになったメンバーのインタビューをご紹介しますので、是非ご覧になってみてください。
もし少しでもRally Growthに興味をお持ち頂けたら、以下のリンクよりRally Growthの採用サイトをご覧ください。
【採用サイト】
以下のラインナップで採用に関する情報を、かなり詳しく掲載しています。
- Rally Growthの特長
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6.まとめ
この記事の内容をまとめます。
■コンサル業界は高学歴でなければ入れないということはない
■とはいえコンサル業界に高学歴の人が多い理由
・傾向的に地頭がよく思考力がある人が多いから
・新卒採用は学歴をもとに初期選抜を行っている場合があるから
・受験を乗り越えてきた(=努力を継続できる)ことの証明になるから
■学歴に不安がある人でもコンサル業界に入るために意識すべきポイント
・職歴を磨く
・思考力を磨く
・(新卒なら)学歴を重視しないファームを目指す
難関大学の出身者ではなくてもコンサル業界で活躍できる可能性は大いにあります。自信を持って挑戦してみてください!
- この記事を書いた人
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